厚労省改革、官邸主導に 有識者懇を移管 首相方針
(2008年8月5日 朝日新聞)
福田首相は年金記録問題などで失った厚生労働省の信頼回復に向けた改革を、首相官邸主導で行う方針を決めた。社会保障の「五つの安心プラン」で、厚労省内に設置するとした有識者懇談会を官邸に移すほか、鴨下一郎前環境相の起用を内定した厚労副大臣の権限拡充を検討する。
厚労省改革は、首相が6月に「政治のリーダーシップのもと、組織を含め行政のあり方の総点検を行う」と指示。7月末に公表された安心プランでは具体案は示されず、厚労省内に設置する「厚生労働行政在り方懇談会」で議論することになった。座長には奥田碩・トヨタ自動車相談役が決まっている。
だが、不祥事が続く厚労省の見直しを、同省内に置く懇談会に委ねることには批判が出ていた。首相は内閣改造を受け、官邸主導で改革に取り組む姿勢を明確にするため当初の方針を転換。懇談会メンバーの拡充も検討している。 =======================
厚労省内に設置することになっていた「厚生労働行政在り方懇談会」が、舛添厚労相の熱意(?)にもかかわらず厚労省からはずされて、官邸にもて行かれるとのことです。
社会保険庁をはじめ数々の不祥事が続く厚労省内に、その改革を目指す組織を作っても全く実効性がありません。
こうした懇談会の実際を仕切るのは「事務局」機能です。
その中心軸となる事務局が厚労省の官僚に支配されていては、改革そのものが彼らにつぶされる対象でしかないのです。
しかし、「懇談会」を首相官邸直属に持っていくと問題の解決になるかどうかは別問題です。
前記したように、その懇談会を仕切る「事務局」に厚労省からの出向官僚が入り込めば、『懇談会』がどこにあろうと同じです。
また、座長に指名された奥田碩・トヨタ自動車相談役は、あの「小泉改革」で経済財政諮問会議の座長をつとめ、財界の要求で「民営化」「市場原理主義」を日本の政治経済路線に持ち込んだ中心人物です。
となれば、これからの厚生・労働行政を彼ら「市場原理主義者」の活躍しやすい、そして財界が利益を追求しやすいような方向に持ってゆかれる危険性が大きいのです。
厚労省に限らず、財務省の「居酒屋タクシー」や防衛省の汚職、ODAにまつわる贈収賄事件などなど、霞ヶ関の腐敗ぶりは、底なしの状況です。
ここまできたら、個別の省庁の「改革?」もさることながら、政権交代を実現して、官僚・行政組織に抜本的な変革をもたらさなければ、行政組織の刷新はないと思っています。
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コメント
コメント一覧
さて、政界はうぞうむぞうがゴソゴソとやっていますが..
でも、ご心配なく!
誰も、フクダ改造内閣を信用などしてません。
ま、何をやるか見るだけ見てみよう,って人はいますが
期待はできませんね。
支持率がちょっと上がったところで、当分民主優位は動かないでしょう。
民主なら安心、とは言えませんが..
だけど政権交代は成立するでしょうね。
これでまたダマされたら、そりゃアホです。
さすがのお人好し国民も、今回は違うと思いますよ。
コメントをありがとうございます。
60年以上も続いた政権とその元で「利益」をむさぼってきたの中で、いくら改革を検討しても出てくる結論は、当たり障りのなものではないでしょうか。
ただ、気になるのは、財界天皇の奥田硯氏が、労働行政を司る「厚労省」のあり方を提言すること、本末転倒な気がしています。
私も民主党がまったくOKとは考えていませんが・・・・。
これからおよろしくお願いします。
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