札幌で、8月2日(土)に『公立病院改革セミナー』~北海道の地域医療―再編・集約・ネットワークの構築へ~が開催されました。

全国自治体病院協議会と北海道支部が中心になり、厚労省や北海道からも報告があり、また北海道病院協会の徳田理事長や総務省公立病院改革懇談会の長 隆座長らが基調講演を行いました。

また、後半のパネル討論『公立病院の現状と公立病院改革ガイドラインに伴う公・民連携の可能性』では、

砂川市立病院の小熊 豊院長「自治体病院を取り巻く諸問題と改革プラン」、

公立芽室病院の宮本光明院長「憲法25条を草の根から支える地域医療を財政のみで語るな!!」、

北見日赤病院の荒川穣二副院長が「内科医師退職問題による地域医療崩壊の危機に直面してーピンチをチャンスに変えるには?-」などの演題が報告されました。

全体として、厚労省 栄畑 潤審議官からは、「公立病院改革ガイドライン」の説明があり、高橋則克北海道保健医療局長からは、「北海道の地域医療の現状」として、道が進めようとしている医療機関の再編を中心とした地域医療計画のつての報告がありました。

また、長 隆氏からは、すでに多くの場所で語られているように、自ら手がけてきた、経営困難に陥った公立病院の「リストラ経験」に基づく発言がありました。

しかし、『深刻な医師不足と診療報酬の引き下げ、地方自治体の財政難』の三重苦に悩む公立病院院長からは、厚労省や総務省が推し進める「財政優先」の「病院改革・再編」に対して現場からの反対意見や多くの疑問が出されていました。

出席された両院長とも困難な中で、地域の病院として受海の医療要求に応え、また病院経営も遜色のない実績を残されているものでした。

しかし、それらの病院長からでさえ、行政の進めようとしている病院再編が机上で作り上げる「計画・プラン」であり、地域住民の意見・感情、生活実態から大きく乖離していることが指摘されていたのが印象的でした。 そうした議論の中でのやりとりです・・・・

公立病院の院長から、「厚労省・財務省のやり方は、金・金・金が中心になっている、お金だけではない医療のあり方、地域の声を聞くべき・・・」との指摘がなされました。

ところが、それに対して、敢えて発言を求めた厚労省・審議官の栄畑 潤氏は、「公立病院の改革プランのどこに『金』と書いてありますか?そんなことは一言も書いてない・・・・」と、半ば居直り的態度をとってきたことに私は、驚きを覚えました。

勿論、改革プランの中に直接『金』とは書いていないのは当たり前です。しかし、その根本を流れているのは、財政論であり、三重苦の元で苦しむ「病院経営の黒字化」の奨励です。つまり、それは『お金』のまつわる経営問題であり、それは、誰もが認める厚労省・総務省の方針ではないでしょうか。

パネル討論の中で、本質をズバリと疲れた厚労省の官僚氏が、見境なく逆上してしまったのか、あるいは、地元の医師や病院関係者の対しては、この程度の「すり替えと居直り」で事足りると判断したのでしょうか。

私は、厚労省・総務省の進める「改革プラン」には、異議をとなえるものであります。それはそれなりに彼らが「財政が重要だ」という意見を堂々と示し、お互いにしっかりとした議論が交わされる事が大切だと想います。

それなのに『金とは書いていない!!』と居直るようでは、真面目に国民に向かって理解を求める真摯な姿勢とはいえません。

今回の「セミナー」には、もう少しレベルの高い議論を「期待」していましたが・・・・残念でした。

出席した諸先生方が真剣に考え、討論していた中で、厚労省の官僚ぶり、傲慢ぶり、がなおいっそう目につきました。

しかし、厚労省の一官僚の態度に一喜一憂してもいられません。これからも、日本の医療のあり方、また自治体病院のあり方を、国民と地域住民の目線から熟考し、行動してゆくつもりです。

これこそが、あの不遜な態度に対する、私の「回答」です。

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