医療費:07年度は33兆4千億円 高齢者の割合43%に(7月16日 毎日新聞)
厚生労働省は16日、07年度の概算医療費総額が33兆4000億円だったことを明らかにした。保険料と税金による給付に、患者の自己負担を合わせた総額で、前年度より3.1%(約1兆円)増え、過去最高を更新した。
07年度は診療報酬の減額改定や給付抑制を意図した制度改正がなかったため、高齢化などによる影響がそのまま医療費の伸びに反映した。厚労相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)に同日、報告した。
06年度は診療報酬の減額幅が過去最大の3.16%となり、概算医療費の伸び率は前年度比0.1%増にとどまっていた。07年度はその反動で伸びた形で、やはり診療報酬改定などがなかった05年度と同じ伸び幅だった。
要因は70歳以上の高齢者医療費が5.4%増の14兆5000億円に膨らんだことで、医療費全体に占める割合も1ポイント増の43.4%となった。70歳未満の伸びは1.2%だった。
1人当たりの平均医療費は26万2000円。70歳未満の会社員などが12万8000円(前年度比1.7%増)に対し、70歳以上は約6倍の75万7000円(同2.0%増)に上った。07年度は9月までは74歳以上、10月以降は75歳以上が、後期高齢者医療制度の前身となる旧老人保健制度の対象だったが、この対象者で見ると1人当たり87万1000円(同4.4%増)に達した。
患者の受診延べ日数は26億7000万日で前年度より0.9%減。一方で医療の高度化などで受診者1人1日当たりの平均医療費は4.1%増の1万2500円と増加傾向が続き、総額を押し上げた。
概算医療費は、診療報酬明細書(レセプト)を集計したもの。約1年後に厚労省が公表している、労災保険の医療費などを加えた国民医療費(総医療費)の98%程度に当たる。【堀井恵里子】=================================
07年度の概算医療費総額が厚労省から発表されました。総額が33兆4千億円、国民一人当たり医療費が26.2万円とのことでした。
ところが・・・本田宏先生が再三発言しているように、厚労省の発表には、国民の認識を誤った方向に導くことが良くあるのです。
仮に、総額が33兆円を超えたとしても決して多い額ではありません。よく言われるように、日本のパチンコ産業と同じぐらいの額なのですから!!
さらに言うなら、33兆円程度に抑えられているからこそ、日本の医療が崩壊に向かっているのが止まらないのです。
ちなみに、1997年の国民一人当たりの医療費は、介護保険制度がなかったとしても28万円でした。
また、対GNP比でもいまだ8%台です。国民総生産に占める総医療費は、先進国の中では18位に止まっています。
国際的に見ても、日本の医療費はまだまだ低いのが現状なのです。
依然として続けられている「医療費削減政策」を改め、少なくとも対GNP比10%台までは日本の医療費の増加を目指すべきではないでしょうか。
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