【世界の医療団】2008年北海道洞爺湖サミット「開発・アフリカ」 保健のための支援はまだ不十分である
(2008年07月09日 16:21 発信地:東京) 【世界の医療団 メドゥサン・デュ・モンド】
基礎保健医療に無料化を目指す国に対する支援の明らかな前進は認められたものの、G8首脳宣言では保健に対する明確な支援の支給に関して課題の残る内容である。
G8首脳国はアフリカ諸国において、子供のための基礎保健医療の無料化を推進したい国に対して援助を行うことを再確認した。この明快な進展にも関わらず、世界の医療団は保健に対する経済支援の点においてG8首脳宣言の内容に懸念を示す。
洞爺湖サミットは2007年の公約にあったG8諸国による支援600億USドルが今後5年のうちになされることを明言した。予算支出額は年間120億ドルで、現在の保健分野におけるODAの支出額と比べると、年間3億ドルの削減となる。加えて運営上の詳細や、支援負担を8カ国でどのように配分するかについては言明されなかった。またこの予算はエイズウィルス、結核、マラリアへの対策また同様に保健システムの強化に用いられることになっている。
さらに早急な対応が求められるのが医療分野における人材の育成とその確保である。現在途上国で400万人の医療人材が不足している状況であるが、首脳諸国はこの改善を促すアクションプランへのアジェンダ合意を断念した。
議長国日本の保健課題に対する取り組みにも関わらず、G8首脳宣言ではまったく満足のいく内容からは程遠いと言わざるを得ない。
世界の医療団の代表として北海道に赴いたカトリーヌ・ジボワンは次のように述べている。〝G8首脳国での合意内容は、ミレニアム開発目標の達成には不十分な内容である。ミレニアム合意とその期限である2015年の中間点に位置づけられるが、このサミットは失敗だといわなければならない。〟
(c)MDM Japon
恥ずかしい事に・・・・「世界の医療団」と言えば、日本の形成外科の先生方がアフリカの開発途上国で兎唇口蓋裂の子供達にボランティアで手術治療を行う「スマイル作戦」ぐらいの知識しかありませんでした。
今回の「洞爺湖サミット」に関連して、フランスからカトリーヌ・ジボアン女史を始め、日本支部の事務局からもエフテル・プリュン事務局長がら来道し、サミット出席首脳に「世界の医療団」の年ライン主張を伝えていました。表題は“ Free Access to primary health care : a rewarding strategy Appeal to the G8 “でした。
カトリーヌ・ジボアン女史の講演では、“ User Fee and accese to hearthcare”を聞く機会がありました。
「世界の医療団」は、貧困地域・国で直接の医療行為による支援のみならず、その国の行政に働きかけて、医療・保健システムそのものを整備・確立してゆこうとしている国際NGOです。(以前の私の認識は恥ずかしいものでした。)
貧困国での医療支援と医療費の無料化は、乳幼児死亡率や妊産婦死亡率減少、国民の健康そのものの増進をを計ると共に、貧困そのものからの脱却に重要な要因であることもよくわかりました。
確かにサミットの声明のなかでは、アフリカ諸国に対する保健・医療支援を謳ってはいますが、他の諸課題と同様にその具体性(支援の量と質・期限など)の乏しさは否めません。
「世界の医療団」の声明が一日も早く実現することを願ってやみません。
コメント
コメントはまだありません。
コメントを書く