橋下知事「国の無駄遣い納得できない」 自民本部で講演(2008年6月26日 朝日新聞)
「美辞麗句を言われても、今の国で行われている無駄遣いを見せられると国民は納得できない」――。大阪府の橋下徹知事は25日、自民党本部で開かれた「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」(座長・園田博之政調会長代理)の会合で講演し、中央省庁などの無駄遣いを批判した。
会場は自民党国会議員ら数十人が集まる盛況ぶり。「行政に携わって4カ月の僕が皆さんに政治の話をするのは大変恐縮だが」と切り出した橋下知事は、後期高齢者医療制度が批判されているのは国の無駄遣いが背景にあると指摘。「やはり、中央のお役人さんが自分たちの身をどれだけ削ったのかということが、国民にはわかりやすい」と述べ、国家公務員の人件費削減などを求めた。
橋下知事のやり方は、ちょうど小泉純一郎氏のやり方に似てきました。
有無を言わさずに財政再建を旗印に「改革」を迫ってゆく、そして、徹底的に諸施策の削減を進め、府民に強烈な打撃を与えておく。
そのうち、削減を少しゆると、苦しみの中におかれた大阪府民は「多少の負担は、辛抱するから・・・・」と、当初よりも低水準の施策で我慢するようになるのを彼は見抜いているのかもしれません。
これはちょうど小泉元首相が「規制緩和」と「改革の号令」で社会保障や雇用制度を破壊し、「財源がないなら消費税増税もやむなし」との世論操作を仕掛けてきたのに似ていないでしょうか。
橋下知事は、いわば“浪速の小泉純一郎”とでも言いたくなるのです。
やはり「無駄使い」というフレーズには、違和感を感じています。
ましてや、政権与党が「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」なるものを立ち上げているとなると、なんだか胡散臭くなってきます。
国や行政の予算の不明朗で、常軌を逸する執行のあり方が単に「無駄使い」として片付けられるものではありません。
民間人や個人生活の中での「無駄使い」と行政が行う「浪費」とは、全く意味合いが異なるのです。個人的な不正行為は金額の大小にかかわらず、「公務員犯罪」として明確な位置づけが必要ではないでしょうか。
また、政策上の過ちからくる税金の浪費は、各級議会がしっかりと監視の目を光らせなければなりません。
地方政治に蔓延する「オール与党体制」は、そうした監視機能が働きづらいもしれません。
国政レベルでは、長期間の自民党政権が、官僚制度と抜き差しならぬ「なれ合い」を生じてしまった結果ではないかと思います。
国民的視点に立った、『緊張関係』を作り出すためには、今度こそ政権交代が必要かもしれません。
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