町村氏は会見で「(自衛隊機派遣は)中国から内々に打診があったが、自衛隊機で輸送すると合意したことはない。摩擦を起こしてまですることはない」と述べた。
チャーター機での物資輸送に関しては、「神戸市、兵庫県のテントを無償で提供するという話があり、先行する可能性がある」と述べ、自衛隊の物資でなく同市や同県が災害対策用に備蓄しているテントの輸送を最優先させる考えを表明した。
一方、石破茂防衛相は会見で、自衛隊の物資の提供や人員派遣について「いろいろ可能性がある。今後どのような形になるか、中国側と調整する」と述べるにとどめた。
救援物資輸送のための自衛隊機派遣について中国国内では、共産党長老などに異論が根強く、インターネット上でも賛否が交錯。政府高官は三十日、「日本で『自衛隊機派遣』が大きく取り上げられ、中国側が慎重になった」と指摘した。
中国政府は二十七日、在北京日本大使館を通して救援物資の支援を要請した。
日本政府は「物資とその輸送手段について自衛隊のものを含めて要請があった」(町村氏)として、航空自衛隊C130輸送機の派遣を準備。並行して中国側と具体的な輸送方法について協議を続けていた。
中国四川省大地震への国際的支援は、急を要しています。すでに、日本を始めいくつかの支援が行われています。
そんな中で、中国側からのテント支援要請に対して、一時的にせよ日本政府は、自衛隊のテントと空自の輸送機の出動を検討していました。
日本のマスコミ報道によるものか、「中国国内への自衛隊派遣」と言うことが一人歩きして、中国国内からの反発で今回は、見送りとなりました。
今回の事態を通して、中国政府側からは、一刻も早い「テント支援」がほしいこと。また、日本政府からすると、これを機に「中国国内へ自衛隊の派遣を」と言う考えが濃厚でした。
自衛隊の海外派遣という側面からすると、現在イラクでの航空自衛隊の派遣が続き、イラク戦争でのアメリカへの協力で国際的・国内的批判が高まっています。
こうした時期に、日本政府は、『自衛隊の海外派遣』を「中国の災害救助という」人道的支援を行う中で、「イラクでの戦争支援」のイメージを薄める効果を考えていたのかもしれません。
そしてまた、「自衛隊海外派遣恒久法」の制定を画策している政府・与党は、その目的は何であれ、自衛隊の海外派遣の実績を作ることによって、その国内アレルギーをなくそうとしていることがよくわかりました。
今回は、諦めましたが、政府の中には、「自衛隊の海外派遣」そのものが目的と言った勢力のあることをかいま見る事ができました。
今回の「テント支援」は、結論的に民間機のチャーターで充分なだけでなく、その輸送効率高いことも明らかになりました。
日本の自衛隊が、武装・実力組織でなく、『純粋な災害・復興支援隊』であるならば、直ちに出動することは、良いのです。
しかし、一方で、軍事・実力組織としてある自衛隊の海外派遣は、相当慎重であるべきなのが今回の事でよくわかりました。
四川省地震への支援を続けてゆきたいものです。
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