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今回のダマスカス行のなかで、現地で障害を持っている子供たちに車いすを届けることもできました。

私は、10年前から「飛んでけ 車いす」というボランティア団体に所属しています、ほんの末席を汚しているようなものですが・・・。    

http://business4.plala.or.jp/tondeke/

そこでは、主に開発途上国へ海外旅行者の手荷物として、日本では使用済みの車いすを再生して届ける事を行ってきました。すでに世界中に1500台の車いすが、多くの方々の協力で運ばれています。 

 

今回の旅の目的のひとつは、戦乱が続くイラクから流出する難民の方々の実態と、劣化ウラン弾による健康被害を実際に見ることでした。また、イラク戦争開始後、札幌に来られた四名のイラク人医師の問題意識や実際の医療活動を少しでも共有したい気持ちもありました。 

 

同時に、今回の旅で、現地で不足しているであろう「車椅子」を少しでも運ぶことでもありました。 

 

 早速、『会』事務局長の吉田さんに旅の目的、内容、私の希望などを連絡いたしました。吉田さんからシリアに連絡を取っていただき、「一応、OK」の返信を貰いましたが一般的に「危険地域」というイメージのある中東ですので、「ちゃんと車椅子を届けることが可能かどうか」多少の不安もありました。

しかし、皆さんの協力で、合計四台の車椅子を届けることができましたので、その経過と感じたことを報告します。 

 

 今回、「車椅子を届ける」という旅の準備の過程で、色々なことを学ぶことになります。 

 

 まず、現地との連絡、調整です。シリア・ダマスカスで活躍されているJICAに所属する調整員の山崎リカさんとそのご主人、また、シリアの村落で医療活動に従事している理学療法士の林 久乃さんと連絡を取っていただきました。このお二人には後ほど現地で大変お世話になるのです。 

月には一時帰国された山口さんと「飛んでけ・・・」の事務所でお会いさせていただきました。現地で仕事をされている山口さんからさまざまな情報をいただいたことは、家族や職場の皆さんに強力な「安全確保」の説得力になりました。 

 また、車椅子を必要とされている2名の「脳性マヒ」の子どもの症状、身体所見や写真、また必要とされる車椅子のサイズなど詳細なレポートが林さんから送られてきました。 

 

 さて次は、現地からの希望に沿った車椅子を準備する必要があります。吉田さんに「車椅子の保管倉庫」に連れて行っていただきました。まず、驚いたのは、整然と保管されている「出番を待つ車椅子」たちの数の多さです。暖房がなく、冬は寒い倉庫の中で作業する方々には本当に頭が下がりました。 

 

 一度は役目を終えた「車椅子」を寄贈してくれた人々。それを集積、保管し、もう一度使えるように「車椅子を再生」する人々。千歳空港まで運んでくれる札幌通運の方。それを旅行の友として、必要とされる現地へ届ける人々。そしてこれらを統合し、発展させる事務局を中心に集うボランティアの方々。これらの人々みんなが力を合わせて、初めて1台の車椅子が海を渡って届けられることが実感され、またその大変さを学ぶことができました。(つづく)

 

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