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  イラクでは開戦以来死者が100万人以上となり、500万人近くが戦争難民化したと言われています。(下記の表を参照ください)

国連の人道問題担当者は、20082月、イラク人400万人が飢餓に直面し、国民の40%が安全な水を確保できず、国内難民が2006年の2倍、250万人に達していると報告しています。 

私たちが訪問したダマスカスのサイダザイナブ地区(通称:リトルバクダッド)でもイラクからの戦争難民の方々の多さを実感しました。 

雑踏の中のダマスカス中心部を後に車で郊外にある同地区へ行くと、再び雑踏の街が現れます。

そこは、中東特有の埃っぽい、乾燥した街中に雑然とした小アパート群がありました。 

ここには、おおよそ50万人以上の難民化した家族の方々が生活を送っているのです。 

地区の小学校の生徒の40%は、難民の子弟だということでした。 

もちろん正規の仕事のある人はほとんどいません、難民認定された後、低賃金での仕事にありつける人はいいほうだとの事でした。 

昼食時間に訪れたときには、教会での炊き出しの時間でした。

教会に併設されている幼稚園では、難民の子供たちが狭い部屋で屈託のない表情で騒いでいました。 

ピラフに似た昼食の配給を待つため列をなす母親がたに話しかけると、いっせいに暮らしの厳しさや、生活の見通しのなさを口々に訴えてきました。 

私たちは、その場で同行したシンガーソングライターの阿部ひろ江さんのライブコンサートを開催し、イラクのお母様につかの間かもしれない安らぎを持っていていただきました。 

また、日本から持参した4台の車椅子のうち1台を、8ヶ月の子供さんを育てている母娘さんにプレゼントいたしました。

その後、ニューヨークに住んでいたことがあったという祖母の方から感謝のキスを受けたのにはびっくりしました。

ところで、何とか戦火のイラクから逃げることの出来た「戦争難民」の方々は、イラク国内時に比較してとりあえず「生命の安全」が確保されていることが、見た目の「明るさ」をかもし出している印象も受けました。 

それに引き換え、治安に悪化しているイラク国内にいいる250万人の難民の方々の実態の過酷さに胸が痛むのでした。(つづく)  

 

 

イラク戦争難民(国連難民高等弁務官事務所=UNHCR,200709月) 

  シリア   120~140万人     

  湾岸諸国     20万人 

  レバノン     2~4万人     

  エジプト       7万人 

  ヨルダン    50~75万人     

  イラン       5万7000人

  トルコ       1万人 

  ヨーロッパ     13万7000人                            

  米・カナダ      23800 

  豪・ニュージーランド11900 

 

  イラク国内難民 2256000

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