やはり、これまでの石破防衛相の説明には、大きな嘘がありました。
事故後、警察・捜査権限のある海上保安庁をさしおいて、捜査される側=海上自衛隊が勝手に事情を聴取して、「口裏合わせ」を行っていた疑いが濃厚です。
それを知っていながら、否、自分でそのような越権行為を働いておいて、記者会見や国会答弁で、あたかも自分は真実を述べているのだと演じていたのが石破防衛相本人です。
被害者のご家族や国民に平然?と時に冷や汗をかきながら「嘘を言ってもいずれわかることだから・・・・」と居直りともとれる発言までしていました。
さて、ことは、辞職すべき石破防衛相だけの問題ではありません。
現在の文民統制下にあると言われている自衛隊そのものの思想と体質に関わる問題になってきました。
法治国家の日本で、ことが起きれば、「法を無視して」事故の都合にいいように事実を作り替える・・・・・これこそ、戦前の「大本営発表」そのものではないでしょうか。
国家権力のもとで実力を伴っている「軍事組織」である自衛隊が、自ら脱法を前提に超法規的行動を公然と行い、今日まで隠し通そうとしていたこと自体、重大な犯罪行為なのです。
こうした状況に及んで、石破防衛相の辞任は当然としても、艦長の処分などトカゲの尻尾切りに終わらせてはなりません。
「守屋事件」など、不祥事の続く防衛省の軍事優先思想と隠蔽体質を国会の場で明らかにし、少なくとも文民統制の基本原則を徹底すべきだと思います。
分科会で、高鳥修一氏(自民)が、航海長をヘリコプターで呼び寄せて事故当時の状況を聞いた経緯を質問した。石破氏は「防衛省において一刻も早く事故状況を把握し、対外的に説明するための行動だった」と釈明。そのうえで、「結果論となるが、海保の了解を得ないで乗組員の聴取を行っていたことは、内部的な調査であったとしても、必ずしも適切ではなかった」と述べ、これまでの防衛省側の説明を翻した。
あたごの衝突事故から約6時間後の19日午前10時前、海上幕僚監部が航海長をヘリで東京に呼んで事情を聴き、石破防衛相にも直接報告させていた。同省幹部によると、航海長が同省に到着した後、石破氏は大臣室で増田好平事務次官、斎藤隆統合幕僚長、吉川栄治海上幕僚長らとともに直接事情を聴いたという。
この経緯について同省は26日の会見では「航海長をヘリに乗せる前に、横須賀地方総監部が横須賀海上保安部に通報した」と説明していた。
一方、第3管区海上保安本部が調べたところ、出先機関を含め防衛省側からの事前連絡を受けた部署の確認はできなかった。19日午後、事後報告という形で防衛省から海上保安庁本庁に報告が入っていたことが分かったという。
さらに、海幕は19日深夜から20日未明にかけて、あたごに戻った航海長らに電話で事実確認の問い合わせをした際も、海保に断っていなかったことがすでに判明している。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は27日午前、都内で記者団に、石破氏自らが航海長から事情を聴いていたことについて「隠蔽(いんぺい)工作だと思われても仕方ない。海保が事情聴取する前の口裏合わせに使えてしまう」と批判した。
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