道内でも急増しているホームレスの実態や課題について話し合うシンポジウム。「現代の貧困」の著作で知られる岩田正美日本女子大教授と、ホームレスの自立支援雑誌「ビッグイシュー」を発行する佐野章二代表が講演。両氏や北大公共政策大学院の中島岳志准教授らによる討論会では、救護施設などの受け皿づくりや就労支援の在り方を提言する。
| 主催者 | 北海道の労働と福祉を考える会 |
| 会場名 | 北大学術交流会館 |
去る2月11日、上記のシンポジュームが開かれました。
はたして、極寒の北海道にホームレスの方がいるのだろうか?
この間の厚労省や自治体の実態調査では、2007年度、全国に18564名、北海道161名、札幌132名、旭川10名という結果がでました。
全国的には減少とはいっても札幌では、2003年時の88名から44名の増加となっていました。
そうした中での今回のシンポジュームでした。
まず、貧困問題に詳しい岩田正美日本女子大教授は、ホームレスの実態にふまえ、その対策として、「就業より先に、住宅と医療の確保が第一」,「ホームレスは社会関係から断たれるれる事がつらい。排除や分裂の社会を、貧困対策によって安定と融和につなげるべき」だと強調しました。
また、「社会の二極化のなかで、固定した貧困層が生まれ、社会関係・制度から排除されているととが一番の問題。今すぐできることとして最低生活費と住宅手当」を要求していました。
そして、同じ「貧困」でも今はつらいがいずれは脱出できる「希望の貧困」と何をやっても抜け出せない「絶望の貧困」の2種類を提起し、ホームレスは「絶望の貧困」になるおそれがあることを指摘されました。
ホームレスが販売している定期雑誌“Big Issue”日本代表の佐野章二氏がビジネス的手法でホームレスの自立支援の取り組みを報告されました。
ホームレス自らが販売という行為を通して、断絶されかけてきた社会との関わりを持ちはじめ、自立への歩みを始める手助けを開始しているのです。
札幌には、ホームレス支援に取り組む「北海道の労働と福祉を考える会」(代表:木下武徳北星学園大学準教授)があり、行政と協力しながら市民の中にホームレス問題を提起しています。
格差と貧困が蔓延・進行する中で、こうしたホームレス問題は、それらの象徴的最悪課題として、直ちに解決されなければならないと思います。
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コメント
コメント一覧
格差社会の進行を見せ付けられる思いです。
日本の格差社会はキリスト教的なボランティアがないだけアメリカよりひどいという人もいますよね。
コメントをありがとうございます。
ホームレスの方からの言葉
「ホームレスがいることを無視しないでほしい。
声をかけて貰うのは勇気がいりますが、軽い会釈とか、ちょっとだけでも目を向けてくれるとか・・・」
そうしてくれると多少元気が出るそうです。
なんだか、わかるような気がしています。
私も、ロスやフィラデルフィアで、ホームレスを、診て来ましたが、寒くなると、寒さをしのぐためのホームレスシェルターが、すべての人が収容できる場所を確保しています。ですから、凍死は、ありません。朝と夜には、キリスト教団体が、炊き出しをしています。研修医だった時、ホームレスの人を診る診療所に、週に1回行っていました。確かにアメリカも格差がありますが、お金に余裕のある人は、それなりに、そのようなホームレスの人を救うための団体に寄付します。当然、寄付金は、免税されます。汚いのは、日本もアメリカも同じですが、アメリカのホームレスは、まだ元気なような気がします。毎年、日本での、駅のホームレスが、増加しているように思えます。そして、食べるものも無く、ゴミ箱の残飯を食べているのみると悲しくなります。私の家内が息子と一緒に、実家のハワイに帰るとき、ホームレスの夫婦が、どこからの町から片道飛行券をもらって、ハワイに行く途中で、家内の横に座っていたそうです。ロスからハワイの5時間は、くさくて鼻が曲がりそうだったみたいです。どうして、キャビンアテンデントに、席を換えてもらわなかったの?と聞いたら、気分を害してほしくなかったと言っていました。寒いところの市町村では、なかには暖かいところに行ってもらうほうが、財政的に助かるみたいです。送られてきたハワイの市町村は、気の毒ですが。少なくとも、凍死はしません。沖縄の海先生が、言われるように、もっとボランテイア精神を持って日本のホームレスに、接してもらいたいですね。札幌は、寒いようですが、先生も風邪など引かないようにお気をつけて下さい。最近の先生の記事は、的を得たものが多く、すごい勢いで記事を更新されているのには、驚かせられます。ではまた。
メール、コメントをありがとうございます。
私は、やっと地下街にいるホームセルの方と会釈を交わせるようになりました。
DAICHAN先生が、アメリカでホームレスへのボランティアをなさっていることがわかり、尊敬の念を禁じ得ません。
そして、ハワイへの機内でのエピソード、先生とご家族の皆さんの優しさが伺われました。ホームレスの方々の一番の願いは「ホームレスを無視しないで!!」でした。
彼らを社会の構成員として、ともに共生してゆく社会が重要なのだと思っています。
一昨日、NHKラジオ「地球井戸端会議」で、オランダのホームレスを紹介していました。すべてのホームレスが公的補助の対象で、住宅と救済金が日本円で1ヶ月8万円支給され、住宅費と食費を納めた残り2万円を個人の自由にできるとのことでした。
社会制度や文化の違いがあるとは思いますが、日本でも、もう少しホームレスの優しい社会がきてほしいです。そうなれば、社会的弱者の人々ももっと救われる様になるかもしれません。
先生、これからもいろいろ御教示をよろしくお願いします。
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