公立中学が私塾とタイアップする全国でも異例の取り組み。1年間開講する“学校内私塾”の効果や行方が注目を集めそうだ。
この日は、学力把握の事前テストを受け、入塾した2年生13人のうち11人(女子10人、男子1人)が、午前9時すぎから英語の授業を受講。
特別授業は、同中の保護者らでつくる「地域本部」が都内の進学塾と協力して開いた。平日夜間に数学と国語を学ぶ週3日コースと土曜午前の英語を加えたコースに2年生計19人が参加する。
当初は今月9日のスタートを予定していたが、都教育委員会が「義務教育の機会均等の観点から問題」と疑義を示したため延期。杉並区教委が「地域主体の学校教育外の活動」などと回答し、開講にこぎつけた。
塾の講師が、公立中学で時間外を使って有料特別授業が行われ始めました。
こうしたことは、公的義務教育に対するまったくの無理解か、意図的に施行している「教育の規制緩和」なるものではないでしょうか。
1) 機会の公平性が求められる効率中学校で、成績上位者と月謝支払い可能者に限って(選別して)「夜スペ」を実施することは、教育の機会均等を教育の現場自体が破壊する行為ではないでしょうか。
2) 社会的に「格差と貧困」の進行する現在、たとえ一月2万円の月謝とはいえ、それが支払いできないご家庭の生徒の可能性に門戸を閉ざすことになります。 これは、明らかに公教育の中に「貧富の差」を公教育自身が持ち込むことになるのです。
3) こうした、経済条件による機会均等の破壊による「学校内塾授業」は、学校当局により、学校内に成績の格差を人為的に作り出すことになります。
4) 学校内に作り出された人為的格差が学区内の生徒たち全員に与える、「歪んだっ優越感」と被差別感が長期間蓄積される結果、生徒たちのに抜き差しならぬ分断をもたらすことになるになるのかも知れません。
5) マスコミにとりあげられてる藤原和弘校長は、「成績の良い子を伸ばすと、悪いこの学力も上がるから・・・」と今回の「夜スペ」の意義を強調していましたが・・・。これは、「夜スペ」を合理化する詭弁に聞こえてなりませんでした。
6) 学校教育の一部を内容的にも物理的にも進学塾という『民間私的企業』にわけわたし、教育者自ら生徒への責任を放棄してしまうことになりました。
7) あえて言えば、今回の「夜スペ」は、義務教育である公教育の世界に「教育の民営化」を浸み込ませる第一歩となるものです。
8) すべての生徒の学力を底上げするには、成績の良くない子供にこそ「夜スペ」ならぬ「無料の昼スペ」が必要なのではないでしょうか。
9) そもそも今回の「夜スペ」の処置が、子供たちの学力向上を真剣に考えるのであれば、公的学校教育の条件そのものを良くしなければ、根本的な解決にはなりません。
10)国際的にOECDの中でも最下位クラスにある日本の教育予算をもっともっと引きあげることが第一に必要です。
11)そうした条件の下で、学校の教員を大幅に増やして、すべての子供に十分な学力が身に付くような学校教育を実現すべきなのです。
12)「国民医療の民営化」と「義務教育の民営化」の共通するところのあることがわかります。
13)規制緩和の名の下に医療も教育も国の責任がどんどんん削られようとしていることです。それは、財政的裏づけの欠如と同時に国民への責任そのものの放棄につながってゆくのではないでしょうか。
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