北見赤十字病院 内科医全6人退職へ 一時休診の可能性(01/24 北海道新聞)
【北見】網走管内の中核病院で救命救急センターとなっている「北見赤十字病院」(小沢達吉院長、六百八十床)の内科の医師六人全員が、三月末に退職する意向であることが二十三日分かった。同病院の内科はリウマチ・膠原(こうげん)病を治療できる管内唯一の医療機関。病院側は医師確保に努めているが、内科が一時的に休診となる可能性も出ており、患者への影響が懸念されている。
同病院には内科のほか小児科や循環器科、消化器科など十六の診療科があり、医師数は百一人(二○○八年一月現在)。内科の一日当たり外来患者数は約二百五十人で、入院患者は約七十人に上る。
関係者によると、研修医一人を含む内科医六人が退職すれば四月以降の診療体制の見通しが立たなくなるため、二月から内科の新規患者の受け入れを一時休止する方針。従来の入院・外来患者に対しては、北見市内外の他病院の紹介や転院あっせんを検討するという。
大量退職の背景について関係者からは、勤務医の就労条件の悪化や次期院長の人事をめぐる対立などを指摘する声が上がっている。小沢院長は「地域医療に混乱が生じないよう医師の確保に最大限努力している」と話し、道内の医療機関などに医師派遣を要請する考えだ。
同病院は、北海道で「カレスグループ」を形成して医療展開を進めてきた有力な医療団体です。
また、卒後臨床研修や「家庭医医療」などのプライマリーケアへの取り組みを行っていました。
今回の「北見日赤病院」も北海道オホーツク地方最大の基幹病院です。同病院が中心となって中小病院・診療所との連携で北見市とその周辺の地域医療をになっています。
また、北見日赤病院は、新卒後臨床研修指定病院として全国から研修医が応募されたことでも有名でした。しかし、3年目以降の後期研修へも参加する研修医は減少傾向でもありました。
そうした中での内科医師全員退職のニュースです。取り敢えず、内科を当面閉鎖するとのことですが、それこそ臨床の基幹診療科である内科が揃わずして、病院とそこでの医療が成り立つかどうかです。
何とか、「医師集め」だけは成功したとしても診療レベルの低下は否めません。
さて、問題なのは、「北見日赤病院」ほどの基幹病院でも、医師不足による病院崩壊がいつでも起こりうる事態になっていることなのです。
地方の自治体病院が、医師不足や経営困難で診療内容を低下させることが続いてきました。
しかし、今回は「基幹病院」そのものも容易に崩壊の対象に陥ってしまうほど医師不足とそれに基づく「病院崩壊」が深刻化していることです。
さて、今年にも行われるであろう総選挙では、医療問題を大きな争点のひとつに鳴らざるを得ない気がしています。
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