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新年、明けましておめでとうございます。皆様からの大切なご意見を糧に毎日を送りたく思っています。今年もよろしくお願いします。

 

 

女性が働き続けられる環境づくりへ (新春インタビュー51

2008新春インタビューとして日本看護協会・久常節子会長がありました。

さて、お正月早々、看護協会とはいえ、日本の医療の大きな部分を担っている看護部門に対する見方として看過できない内容がありました。その発言に沿って、いくつかのコメントをしておきます。

 病気や怪我で必要とする時に適切な医療を受けることができない「医療崩壊」が各種報道で連日のように取り上げられるなど、2007年は医療問題が大きくクローズアップされた1年だった。危機的な局面を迎えている日本の医療の現状と課題を、医療関係者はどのように見ているのか。そして、医療が抱える課題をどう解決しようとしているのか、新しい年の幕開けに当たり、多様な立場から医療に取り組む関係者にインタビューした。(CBニュース編集部)

 前回の2006年度診療報酬改定では、入院患者に対する看護師の配置基準が12年ぶりに引き上げられた。入院患者7人に対し看護職員1人の看護体制を診療報酬上で高く評価する「71入院基本料」が創設された影響もあり、看護師の獲得競争が激化。大学病院の医師や看護部長らが全国の看護学校を訪問する全国行脚が話題を集めた。「71入院基本料」は本来、手厚い看護体制を取っている急性期病院の看護配置を高く評価する基準だったが、「71を取るべきではない病院が取った」という指摘もある。このため、厚生労働省は2008年度の診療報酬改定で「71入院基本料」のハードルを引き上げる方針を示している。次期診療報酬改定に向けた審議が大詰めを迎える中、日本看護協会会長の久常節子さんに昨年度の総括と今年度の展望を聞いた。(新井裕充)

 

――昨年はどのような1年でしたか。
 今回の診療報酬改定をめぐる動きもそうですが、医師不足に大きな焦点が当てられましたね。医師不足は重要な問題ですが、不足しているのは医師も看護師も同じです。看護師が不足すれば、医師の負担が増えるわけですから、医師不足の問題は看護師不足の問題と同時に解決していかなければ医療現場は改善されません。医療事故の問題も深刻です。そういう意味で、「看護師不足が忘れられた1年」と言えるかもしれません。

とんでもありません。医師不足と同様に、看護師不足も大きな社会問題になっています。いや、むしろ医師不足が問題になる前から看護師の問題は、深刻でした。

そもそも、医師不足も看護師不足も「医療費削減政策」、「医療崩壊容認政策」の一環として、その人的体制削減を推進する政策の当然の帰結でした。

――
確かに、昨年は看護師の獲得競争などがあまり報道されませんでしたね。
 当協会の調査によれば、多くの病院で予定数の看護職員を採用できています。看護師を確保するために各病院が働きやすい環境づくりの整備に力を入れた結果でしょう。71入院基本料の影響で看護師が不足したように言われていますが、看護師はもともと偏在しており、確保が困難だったのです。71入院基本料により、看護師の労働条件の改善につながりました。

看護協会では、どんな調査をしていたのでしょうか?

地域における看護師不足は、地域の医療崩壊や病院倒産の主因ではなかったのではないでしょうか。

予定数の看護師を確保できたのは、大学病院など都市部の大病院でした、多くの中小病院は依然として看護師不足です。


――
働き方が多様化すれば、看護職員の活躍の場も広がりますね。
 政府の規制改革会議の第2次答申の中で、看護師の業務拡大などが打ち出されました。現在認められていない看護師による簡単な検査や薬の処方などが解禁されれば、勤務医の負担が軽減されるでしょう。正常分娩はもともと助産師の業務ですし、さらに活用が進むことで産科医不足の解決にもつながります。

勤務医の負担軽減のために、看護師による簡単な検査や薬の処方などの解禁を認めることを主張しています。

勤務医の負担軽減には、医師の増員が第一義なのです。

簡単な検査・投薬の指示における安全性はどうなのか、今度は看護師の労働強化につながるのではないでしょうか。

医師の多忙を理由にその業務を看護師に代行させることは、医師不足の固定化を容認し、また、医療の安全性や良質な医療の推進を困難にしてしまいます。

正常分娩においても産科医の関与は、出産をより安全なものにすることは言うまでもありません。

――
次期診療報酬改定の審議では、61の新設よりも71のハードルを上げる方向です。
 昨年の医療経済実態調査では、こども病院(小児医療の専門病院)が大きな赤字でした。看護職員の配置が6151と手厚いのに十分に評価されていないため、人件費のコストが経営を圧迫した結果でしょう。高度な機能を持っている小児の専門病院が地域医療に果たす役割は大きいのですから、61看護体制をぜひ評価していただきたいと思います。

7:1から、6:1、ひいては5:1へと「看護師の待遇改善」を主張するのもいいのですが、日本の医療全体が良くなる方向と一致させることが重要なのです。

看護師部門だけの「持ち場主義」では、「地域の医療崩壊」や「病院倒産」そして、「医療費削減政策」に医療内部から手を貸すことになりかねません。

――
今後の医療政策に望むことがあればお聞かせください。
 厚生労働省の肩を持つわけではありませんが、「平均在院日数を短縮して在宅医療へ」という方向性は間違っていないと思います。長く入院していることは決して正常な状態ではありません。しかし、在宅医療の受け皿の整備がなければ安心して退院することができません。そのためには、やはり訪問看護の十分な評価が必要なのです。

2008年にあたり、国と厚労賞に対して、「医療費削減政策の撤回」と「医療と社会保障の充実」を求めることが、国民と医療従事者に対する看護協会の責務ではないでしょうか

更新:2008/01/01   キャリアブレイン  

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