北海道黒松内町からの便り==地域医療は住民と現地の医療にかける医師・医療従事者との協同製作==そして、根本は国の貧困な医療政策にあり!!!==
北海道医師会報12月号(2007.12.1 第1071号、P40~42)に北海道黒松内町国民保険病院に勤務する秀毛寛巳先生が投稿文を寄せています。
http://www.hokkaido.med.or.jp/etc/ihou/index-f.html
題名は『医療における集約化と言う言葉の部分的な地域的解釈 ― 占床率ワーストワン公立病院の言い分 ― 』です。
この秀文には、現在「赤字経営」だとの理由で、規模縮小か診療所化されようとしながらも地域医療に真摯に向き合っている先生の心の叫びがつづられています。
広域医療圏のもとで、診療所化されようとしている国保病院が地域で果たしている役割を「赤字克服」というもっともらしい理屈で否定されてゆく実態が語られています。
一生懸命に救命処置をしても、地域の一部の心ない人からそれさえも非難されてしまいます。
今回は、無事救命出来ましたが、万が一手遅れであれば・・・避難が渦巻き、逮捕されることも覚悟しなければなりません。
そうした使命感と緊張感で働く医師にも限界があります。
こうした実態を見ないで、机上の空論で地域医療の再編を主導しょうとする行政は、今一度、地域の実情と意見に耳を傾けるべきではないでしょうか。
秀毛先生の文章の最終部分を引用させていただきます。
総論的に、消防や自衛隊や警察が赤字だなどと言われないのに、採算性がはじめからないと国が認めている僻地の公的医療の病院でさえもが赤字などという言葉で報じられ、本当は稼がないといけないような誤解をうむようにし向けられている事自体が問題であるが、どうしてこんな簡単な認識が地方においてさえいつまでたっても改まらないのか不思議である。
医療にかかる費用は電気や水道やガスや灯油やその他の生活を維持する必要経費と同じ質のものであり、また眼に見えずとも生活の安全や外的への抑止力に寄与しているといった認識と同等か、よりもっと身近で必要なレベルで理解されないのか、本当に不思議である。
そして、そういった命の格差をつけようとしている地域からも都会と平等に税金は取り立て、保険料も同じく徴収しょうとしている国の姿勢ももっと不可解である。医療はもうかるというような誤解を与えたのは一体誰なんだろうか?
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