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診療所の再診料引き下げ 08年度診療報酬改定12/30 06:27北海道新聞)

 厚生労働省は29日までに、2008年度の診療報酬改定で、診療所の再診料を引き下げる方針を固めた。現在、再診料はベッド数が200床未満の病院は570円なのに対し、診療所は710円と割高になっており、格差是正を図る。引き下げで浮いた財源を、産科、小児科といった病院勤務医の負担軽減対策などに手厚く配分する方針で、具体的な額は今後、与党などと調整して詰める。

 08年度の診療報酬改定率は、医師の技術料などに当たる「本体部分」を0・38%引き上げることが決まっている。診療行為ごとの報酬は、この枠内で配分されるため、再診料の引き下げ幅が大きければ、勤務医の負担軽減策などへの配分も増えるが、診療所の開業医中心の日本医師会や与党との調整は難航も予想される。

 前回06年度改定では、初診料は診療所を下げ、病院を引き上げる形で2700円に一本化した。患者の窓口負担は再診料も含め1-3割。しかし、再診料は診療所の引き下げ額は20円にとどまり、病院との格差はほとんど縮まっていない。

年も押し迫り、厚労省は、08年の診療報酬改定で、予定されていたのか「診療所の再診料の引き下げ」方針を固めました。

その理由は・・・・「病院勤務医を手厚く保護するため」だそうですが・・・・・ちょっと待ってください!!

こんなことでは、崩壊に瀕している病院勤務医を救うことはできません。同時に、これは、地域の医療に貢献している「開業医」の先生に対する過酷な仕打ちの開始宣言ではないでしょうか。

うがった見方をすれば、『「開業医」と「勤務医」で決められたパイを争ってください』ということになります。

そもそも、5年間で1兆1000億円(2200億円はその五分の一)の「社会補償費削減」政策がある限り、次回の診療医報酬改定では、その引き上げは望むべきもありません。

来年こそは、医療・と福祉が少しでもよくなる年にしたいものです。  

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またも報酬減「医療崩壊決定的」

 政府が2008年度の診療報酬改定をマイナス0.82%と方針決定したことに対し、神奈川県保険医協会は12月18日、「4回連続となるマイナス改定の断行は、まさに無間地獄」と抗議する声明を発表した。同協会は「現場の声に真摯に耳を傾け、補正予算でプラス改定が実現するよう強く要望する」と訴えている。

 政府は12月17日夜、08年度の診療報酬について、本体はプラス0.38%、薬価・材料はマイナス1.2%、全体でマイナス0.82%の改定率にする方針を決定した。これに対し、同協会は「ジェネリック転換で880億円減(マイナス0.28%)を織り込んでいるため、実質はマイナス1.0%」と指摘。その上で「00年のプラス0.2%改定は〝さざ波〟改定に過ぎず、初のマイナス改定となった98年のマイナス1.3%の回復には全く影響がないため、
実質は98年、00年、02年、04年、06年、08年と6回連続のマイナス改定になる」と批判している。

 同協会は、連続するマイナス改定に伴い、患者1人の「医療費用」は、医科外来で14,875円(98年)が12,358円(06年)とマイナス16.9%、歯科で15,443円(98年)が12,558円(06年)とマイナス18.7%であることを示し、「
進歩・高度化・複雑化している医療を10年以上前の医療費用で行っており、患者・医療機関の双方にとって質・安全の保障はおぼつかないどころか、昨今の医療崩壊は推して知るべし」と反発。
 一方、医療費用は減りながらも、その一部を患者が負担する割合が、
98年から06年の間に2割から3割に増え、負担金が2,975円から3,707円(医科外来)と増加しているため、同協会は「重い負担感から国民の間に『医療費を抑制すべき』という錯覚が生じている」ことも挙げている。

 これらを踏まえ、同協会は「マイナス改定の連続は、医療機関の経営難と医療者の士気を奪う。また、医療費用の縮小として患者の受ける治療を制限し、質・安全の充実を相反する。余裕のない現場は、患者と医療者の信頼関係をも破壊する」などとして、「イギリスは医療費抑制の愚を反省し、軌道修正したが回復できていない。今、日本に必要なことはプラス改定による医療界全体の浮揚で、補正予算でプラス改定が実現するように要望する」などと強調している。


更新:2007/12/18   キャリアブレイン

 今回の08年度診療報酬改訂で、本体はプラス0.38%、薬価・材料はマイナス1.2%、全体でマイナス0.82%の改定率です。 

やはり、この程度では「医療崩壊」から「医療再生」へ進むには焼け石に水ではないでしょうか。 

「医療費削減政策」の断行のもとで、この10年間、我が国は「医療崩壊」の道を走らされてきました。

その崩壊させられた医療を、一日も早く再生させる道へ持ってゆくことからすると、08年診療報酬改訂は、全くの論外です。 

このまま行くと、「医療再生」どころか「決定的な医療崩壊」を来すことになります。 

日本医師会もこの程度の「改訂」を「評価」するのではなく補正予算で「完全なプラス改訂」を実現するような方針と行動を提起すべきではないでしょうか。  

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 「後期医療制度」高齢者直撃

 来年4月から実施される予定の75歳以上を対象にした「後期高齢者医療制度」に伴う各都道府県広域連合の保険料が12月19日までに出揃った。厚生労働省が「平均的な厚生年金額」としている年金収入208万円の単身者でみると、42道府県で厚労省の試算(年額7万4,400円)を上回ることが判明。

同制度をめぐっては、政府が75歳以上の保険料負担の6か月間凍結などを決めているものの、全国各地で見直しや廃止を求める動きが広がっており、今後の動向が注目される。

 
 同制度が始まると、75歳以上のすべての人が現在加入している国保や健保を脱退させられ、後期高齢者だけを対象にした独立保険に組み入れられる。都道府県ごとに設置された後期高齢者広域連合が制度の運営に当たるが、地域に暮らしている高齢者の人数や高齢者が使った医療費が保険料額に反映されるため、保険料は都道府県によって異なる仕組み。保険料は原則として年金から天引きされる。

 保険料を決定する広域連合議会は12月18日までに全都道府県で終了し、来年4月からの保険料が確定した。

 中央社会保障推進協議会の集計によると、年金208万円の場合の保険料が高いのは、福岡県の10万1,750円(月額8,479円)▽高知県の9万7,409円(同8,117円)▽香川県の9万7,000円(同8,083円)▽沖縄県の9万6,840円(同8,070円)▽北海道の9万6,100円(同8,000円)-の順で、この5道県を含む42道府県で厚労省が当初に試算していた7万4,400円を上回った。最低は、長野県の7万1,700円で、最高と最低では3万円強の差が生じている。

 保険料に関しては、患者の増加や医療技術の進歩などで医療給付費は今後も増えると予想される中、その1割を後期高齢者の保険料で賄うように設定。医療給付費が増えれば、それに応じて保険料も増加するほか、後期高齢者の人口が増えると保険料を引き上げる仕組みとなっている。厚労省は2015年度には後期高齢者の負担率が10.8%になるという試算を公表。

国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」を基にすると、負担率は2035年度には14.6%にまで達するという推測もある。

 高齢者を別建ての医療保険にする制度は、ヨーロッパ諸国など「国民皆保険」が確立している国では存在せず、各地で異論が続出。11月28日現在、10県議会をはじめ、全国の295議会が同制度の見直し等を求める意見書を採択している。

 各地に「反対」の声が広がる中、政府・与党は75歳以上の保険料負担の6か月間凍結などを決めているものの、「凍結では、いずれ解凍される」という関係者の指摘も多数に上るほか、「総選挙対策のための一時しのぎに過ぎない」との批判も根強い。

更新:2007/12/19   キャリアブレイン

「後期高齢者医療制度」の開始に伴い、各都道府県を基礎とする広域連合ごとの保険料の試算がでました。 

年額の最高は、福岡県の10,1750円で、最低は長野県の7,1700円、その差は、およそ3万円となります。 

「後期高齢者医療制度」は、それ自身が持っている矛盾が大きく、多くの自治体から、見直し・廃止の意見が相次いでいます。 

政府・与党は、来年の総選挙を意識して、保険料の徴収を6ヶ月間、延期しました。それだけ国民に受け入れられない医療制度なのです。 

国民皆保険制度の中で、75才という年令を設定して、保険を別立てとするのは、国際的にみても珍しい制度です。 

そして、とにかく制度を開始して、その中では「包括医療」が予想されています。 

75才を過ぎると「包括医療」となるのですから、高齢者医療の内容は、限りなく薄めることを強要されてしまいます。 

また、「包括医療」の内容も厚労省が設定してくるものです。 

その基準も「医療費削減政策」の枠内で作られるものです。 

医療技術が進歩したり高齢者が増加して医療費が増加すると、今度は国民の負担する保険料が自動的に値上げされてしまいます。 

保険料の増加で生活そのものが苦しくなり、自己負担分を支払えない人は、受診そのものを控えるようになります。そして・・・・寿命が短くなってきます。 

こんな「高齢者いじめの保険制度」は、まずは廃止し、もっと総合的な国民に幸せをもたらすような制度を作りあげるべきではないでしょうか。 

 

国民医療費をもっともっと増額して・・・・です。

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社会保障国民会議、1月発足=

費税上げなど検討-政府 

2007/12/18 時事通信)

 

 政府は18日、今後の社会保障政策と負担の在り方を検討する国民会議を設置し、来年1月に初会合を開く方針を決めた。

半年後をめどに結論をまとめる。福田康夫首相が主導したもので、消費税引き上げなどが主な検討課題になる見通し。

民主党や連合を巻き込む形で会議を構成し、与野党の対決テーマから外す狙いがあるが、小沢一郎民主党代表は同日、会議への参加を改めて拒否した。   

 首相は同日午前の閣僚懇談会で「さまざまな立場の方に幅広く参加してもらい、社会保障のあるべき姿、どのように負担を分かち合うかを国民が具体的に思い描くことができる国民会議を開催したい」と表明した。
会議のメンバーは経済界や労働界などの有識者ら十数人になる予定で、年金、医療、介護など課題ごとに専門調査会を設置することも検討している。
 
 

社会保障国民会議を来年1月に設置・年金、医療など検討(日経新聞)

 町村信孝官房長官は18日の閣議後の記者会見で、公的年金など社会保障の給付と負担の在り方などを政官民で議論する「社会保障国民会議」を来年1月に発足させる方針を明らかにした。十数人程度のメンバーで年金や医療、雇用など幅広いテーマを検討課題とし、必要に応じて専門調査会を設ける。

 日本経団連の御手洗冨士夫会長や連合の高木剛会長らの参加が有力視されている。野党にも参加を呼びかけているが、民主党の小沢一郎代表は18日の記者会見で「国会で委員会があるのに、全然違うところでやるという発想が分からない」と述べた。これに関し福田康夫首相は首相官邸で記者団に「(消費税増税は)とりあえず議論しない」と述べた。(12:02)

「宙に浮いた年金記録問題」で窮地に立ち、内閣支持率が早くも下落し始めた福田内閣が、総選挙を前にして「安心の福田」を売り込もうとているのかもしれません。

  小沢民主党党首との「大連立」が不発に終わった福田首相は、今度は「社会保障」という個別課題で「大連立」の骨格を補おうとしているのではないでしょうか。 

 経済評論家の内橋克人氏が、雑誌[世界1月号]の対談の中で「規制改革会議」を称して『民意の偽装』と指摘しています。 

今回の「社会保障国民会議」は、「個別大連立」構想のみならず、審議答申を通して、「国民的合意」などと、またも『民意の偽装』を行う舞台になろうとしています。  

いま、必要なことは、不十分ながらも民意の反映された国会で十分な論議を行うことではないでしょうか。国会の外でワケのわからぬ相談事は無用です。 

 清水寺の一文字が『偽』でありました。 

食品も含めて今年は「偽装」に明け暮れた1年ですが、年末最後に政府・与党が「来年も『民意の偽装」を行う」と宣言をしたのです。 

来年は、こうした「偽装は、必ず破綻する」ことを実証する年にしたいものです。

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 混合診療は「医療差別を促進」

 「混合診療の解禁と、その拡大は、保険がきかない医療行為を永続的に容認する」などとして、全日本民主医療機関連合会(肥田泰会長)は12月17日までに、「医療差別を促進し、国民皆保険制度を形骸化させる〝混合診療の拡大・容認〟に断じて反対する」という声明を発表した。

 健康保険が適用される「保険診療」と適用されない「自由診療(全額患者負担)」を併用する混合診療については、腎臓がんの治療のため、保険の適用対象となるインターフェロン治療と保険適用外の「活性化自己リンパ球移入療法」を併用して受けた患者が「インターフェロン治療も含めた全額が自己負担とされたのは不当」として提訴。東京地裁の定塚誠裁判長は11月7日、「混合診療を禁止する法的な根拠はない」と、混合診療を認める判決を下している。

 この判決に対し、日本医師会や全国保険医団体連合会などは1989年2月23日に下された東京地裁の「混合診療禁止は妥当である」とする判決に反すると批判。一方で、政府の規制改革会議などは混合診療の全面解禁を求める声を強めている。

 こうした情勢を踏まえ、全日本民医連は「混合診療は『健康保険で受けられる医療はここまで、それ以上の医療は自費で』というもので、医療保険給付の範囲を制限することを目的にしている」と指摘。

 背景には、政府や日本経団連が「軽度医療」や市販類似薬品の保険給付はずし、保険免責制度の導入を主張し続けているとともに、米国から日本政府に示される「年次改革要望書」には、必ず株式会社による医療経営参入や混合診療の解禁が盛り込まれていることを挙げている。

 

 その上で、全日本民医連は「市場原理にゆだねた米国の医療の現実はマイケル・ムーア監督の話題作『シッコ』に示された通りであり、国民皆保険制度を持つ日本にとって断じて容認できない」と批判し、貧困と格差が拡大し、年収200万円未満の人が1,000万人を超える中、混合診療を解禁すれば、「所得が少ない人は必要な医療を受けられず、救える命が救えなくなる事態となってしまう」と危惧している。

 

 これらの見解に基づき、全日本民医連は「もともと保険給付外の治療・薬剤を認めること自体が大問題。いま必要なことは、混合診療の解禁などではなく、保険給付対象範囲の拡大と安全性が確認された新規治療や薬剤の承認期間を短縮し、保険収載を速やかに行うことである」などと訴えている。
更新:2007/12/17  
キャリアブレイン

 厚労省が、『混合診療』の容認・拡大へ舵を取りつつある現在、あらためて「混合診療」解禁反対への世論の高まりが望まれています。  「混合診療」の解禁で、一見その瞬間、医療費は一時的に安くなるかもしれません。

しかし、その自費診療部分の医療費は、支払い可能な人と、支払いできない人の間では、医療へのアクセスに「作られた不平等」を生じることになります。

つまり、お金のないひとは、有効と思われる「自費診療」を受けることが出来ません。これが、『医療差別の拡大』に繋がって行くことになります。  

また、薬事法認可抜きの自費診療における「質」と安全性の確保が不明確だと言うことです。現在、薬害肝炎訴訟が進行中ですが、そうしたことの再発も十分予想されることではないでしょうか。  

従って、「混合診療」などといわないで、「安全で有効性のある」治療法は、国と厚労省が責任を持って、素早く保険適応とし、一般保険診療とするのがいいのです。  

そうではなく、「混合診療」の全面解禁か部分解禁化は、「医療費削減政策を掲げる厚労省」と「利潤追求のために皆保険制度を崩そうとする日米民間保険会社」の議論の産物のような気がします。 

今こそ、「混合診療」の議論そのものに日本の医療の中から退場してほしいものです。  

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 診療報酬上げ0・38%、政府・与党合意

薬価部分は1.2%下げ

 政府・与党は17日、2008年度の診療報酬改定について、医師の技術料にあたる本体部分を0・38%引き上げ、薬剤費などの薬価部分は1・2%引き下げることで合意した。

 

 診療報酬改定は、ほぼ2年に1回行われるが、本体部分が引き上げられるのは2000年度の改定以来、8年ぶり。18日に額賀財務相と舛添厚生労働相が会談し、正式に決定する。本体部分と薬価部分を合わせた全体の改定率は、4回連続でマイナス改定となる。

 与党は17日、都内のホテルで診療報酬の改定率を巡り、日本医師会幹部や財務省などと、断続的に協議を重ねた。医師会側が、本体部分は5・7%の大幅な引き上げを求める一方で、財務省は0・1%程度の引き上げにとどめるべきと主張。両者の調整を行った与党内には「医療を立て直さないと、衆院選はもたない」との意見も多く、引き上げを決めた。本体部分0・38%の引き上げには約304億円の財源が必要。一方、薬価部分1・2%の引き下げは約960億円の抑制となる。

 政府は来年度予算で、社会保障費を2200億円抑制する方針だ。政府管掌健康保険への国庫負担削減(約1000億円)や後発医薬品(ジェネリック医薬品)の利用促進(約220億円)などで約2504億円を抑制し、診療報酬の本体部分を引き上げても、2200億円抑制の目標は達成できる見通しだ。
20071218  読売新聞)

 

「診療報酬が0.38%程度上がった」とは言っても、崩壊の危機に瀕している現在の国民医療と医療経営には、全くの「焼け石に水」ではないでしょうか。 

少なくとも、日医の主張する5.7%の大幅引き上げが必要でした。 小泉・安倍内閣が押し進めてきた新自由主義的構造改革と市場原理主義による、医療と社会保障の破壊が国民から大きな反対の声を巻き起こしました。 

参議院選挙での与党の敗北は、その現れであり、第一弾でした。 この敗北に危機感を抱いてた与党の自民・公明党は、来年にも予想されている総選挙に向けて、医師・医療関係者のこれ以上の「自民離れ」を警戒しての0.38%の引き上げではなかったのではないでしょうか。 

しかし、問題の本質は、「5年間で1兆1000億円の社会保障費削減」する政府・与党の政策に対する態度です。 

ここを改めなければ、福田内閣も小泉・安倍内閣と同様に「国民いじめ、医療機関いじめ」を続けることになります。

 内閣の支持率も下降傾向にある「福田内閣」が、こうした政策の根本を改めなければ、総選挙での敗北が現実のものになってきます。  

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混合診療全面解禁は見送り 規制改革会議

2007年12月17日 (東京新聞 夕刊)
 岸田文雄規制改革担当相と舛添要一厚生労働相は十七日午前、政府の規制改革会議(議長・草刈隆郎日本郵船会長)が第二次答申の目玉とすることを検討していた「混合診療」の全面解禁について協議、全面解禁を答申には盛り込まないことで合意した。

 例外として既に混合診療を認めている先進医療や新薬の適用範囲の拡大に着実に取り組むことで、対応する。

 公的健康保険が使える保険診療と自己負担の自由診療(保険外診療)を併用する

「混合診療」は現在、原則禁止されている。そのため、保険診療と保険外の薬剤、医療技術を受診した場合、原則三割負担の保険診療にも保険適用を認めず、全額自己負担となり、改善を求める声が上がっていた。

 舛添氏は岸田氏との会談で、二〇〇六年から例外的に混合診療を認めている保険外併用療養費制度の拡充を約束。〇七年度中にも、混合診療には薬事法の承認が必要とした厚労省通達を見直す方針を明らかにした。

 「混合診療」解禁をめぐり、原則反対の厚労省が原則解禁の規制改革会議にまた一歩妥協しました。 

「全面解禁」を第二次答申に盛り込まないのは当たり前のことです。

問題なのは、07年度中に薬事法の承認を必要とした厚労省通達の撤回を約束したことです。 

これにより、薬事法で承認されていない医療機器や医薬品を用いた医療技術でも「混合診療」の名の下に実施されることになりました。 

これまで「混合診療」の問題点は、世界に冠たる日本の国民皆保険制度を崩壊に導くこと、国民医療の中に貧富の差を持ち込むものであることなど、今まで、多くの人々から指摘されています。 

しかし、今回の「薬事法承認、必要なし」は、医療の「質」や安全性の観点から大きな禍根を残すことになります。

 万が一、薬剤の副作用などがでても、「混合診療を望んだ患者の自己責任」が持ち出される可能性があります。 

また、そうした国民が受ける医療上の不利益に対して、厚労省がその責任を放棄することになりかねません。 

こうした実質的な「混合診療の解禁」にも医療従事者や国民の側からの「監視」が大切です。

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架空領収書で裏金捻出 防衛省関係者が証言12/16 北海道新聞)

 防衛省が情報収集を主な目的とする報償費の多くを架空の領収書で裏金化して、幹部や関係部局の裁量で使えるような不正経理を組織ぐるみで長年にわたり続けていたことが判明した。

防衛省OBら複数の関係者が15日、明らかにした。報償費は2007年度予算で年間約1億6400万円。裏金が職員同士の飲食経費など目的外に流用された可能性は否めず、新テロ対策特別措置法案の国会審議にも影響を与えるのは必至だ。

 政府は防衛省の報償費について「情報および資料収集、犯罪の捜査に必要な経費」と規定しており、大半は「情報収集」名目で使われてきた。

 関係者によると、裏金工作は数10年間繰り返されてきた。裏金は単年度で使い切れず、プール金は総額で少なくとも数1000万円に上るという。

守屋事件など「防衛費疑惑」で揺れる防衛省に、今度は「報償費疑惑」が出現しました。 

これらすべては、単に「税金の無駄使い」だけに止まらず、国の防衛をつかさどる「防衛省」の理念、規律、倫理そのものが腐敗してきていることの現われではないでしょうか。 

「防衛費疑惑」が上層部の犯罪だとすれば、「報償費疑惑」は組織の下部までの腐敗が波及しているのを示しています。

「報償費」といえば、警察内部での「報償費問題」もありました。その後、うやむやになっていますが、これを期に再燃する可能性もあります。 政府・与党は、国会を再々延長までして、「新テロ法案」を国会を通そうとしていますが、やはりその前に「防衛費から報償費」まで拡大した「防衛省疑惑」を解明するのが前提ではないでしょうか。 

海外派兵・活動が憲法違反であることは勿論のこと、今のままの自衛隊に、「アフガン給油」への許可なんて与えることはできません。 

また、国家財政の緊迫性を訴えて、社会保障のために「消費税増税」を掲げる自民・公明党は、増税の前に、「防衛予算のいい加減さ、無駄使い」などを徹底解明する義務があります。 

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「消費税、社会保障の主要財源」・与党、税制大綱を今夜決定

 自民、公明両党が13日夜に決定する2008年度与党税制改正大綱の全容が明らかになった。焦点の消費税は「社会保障の主要な財源」と位置付けた。税率引き上げについては必要性をにじませたが、時期や上げ幅の明記は見送り、消費税を含む抜本改革の時期も「早期に実現を図る」とするにとどめた。都市と地方の税収格差対策では法人事業税見直しに加え、将来的に地方消費税の充実に取り組むとした。

 政府は大綱を踏まえ、来年1月召集の通常国会に税制改正法案を提出する。参院第一党の民主党とは主要項目で見解が異なるため、社会保障制度を念頭に「野党に対して国民的な議論への参加を今後とも引き続き積極的に呼びかけていかねばならない」と明記。異例の形で野党側に協議を提起した。(12/13 日経新聞)
 政府・与党は、近い将来消費税の税率引き上げを中心とした増税を宣言しました。しかし、その内容とやり方は、全く納得できません。 

まず、「お金には色がついていない」(2/14朝日新聞コラム)事です。

高齢化社会の進行で社会保障費が増加し、その財源論で消費税を持ち出してくるのは彼らの常套手段です。 

いくら消費税がすべて「社会保障費」行くとは言っても、お金には、「これは消費税です」という色がついていないので、我々が徴収される消費税が社会保障費になるは限らないのです。 

これを私は、「税金洗浄」、マネーロンダリングなぞらえて「税金ロンダリング」とでも名付けることにしました。 

政府・与党は、予想される総選挙を前にして消費税増税は国民からの反発を予想して「社会保障税」と言い換えて提案するそうです。 

これもとんでもないお話しです。国民がおさめた税金を元にした国家財政は、徴収された税金が一度プールされ、その後、必要に応じてそれぞれの分野に配分されるのが常套ではないでしょうか。そこにこそ、国民の声を基礎にしたさまざま分野の意思が反映してくるのであり、政治そのもの姿が現れるのです。 

そうしたことを国民の目から隠して、消費税があたかも社会保障にのみ使われるかのような幻想をあたえて、実は、とんでもない「税金の無駄使い」には走ろうとしているのです。 

そもそも、「社会保障」のために消費税が導入され、税率が上がってもいっこうに社会保障費・医療費への国家予算の配分は恵まれたものではありませんでした。 

この間の経過を見ると、ちょうど消費税分だけ法人税が減税されてきたのが実態です。 

また、百歩譲って、社会保障費の財源を景気に左右される消費税に求めたとすると、社会保障も景気に左右される事になります。景気が悪く消費税からの収入が下がると、社会保障費も下げられるのです。 

もし、社会保障費が必要であれば、「消費税を上げる」ということになります。 

現在でも、公共事業や防衛費などの税金の無駄使いが横行しているかな、まずこれを正すことが、税制論議の出発点ではないでしょうか。 

消費税の「社会保障目的税化」には、反対せざるを得ません。

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急がれる女性医師の環境改善

 「布団の中で就寝するのは学会のホテルだけ。20年間、座布団の上で寝ています」-。多くの女性医師が仕事と育児との両立で悩む中、全国保険医団体連合会の女性部は12月12日までに、「女性医師の働く環境改善のための提言」を発表した。同女性部は「女性医師の労働環境改善は、男性も含めたすべての働く人の労働環境改善につながる」と強調。政府に対し、医師労働の特性に見合った保育制度、子育て支援策の拡充とワークシェアリング等の勤務形態の工夫などを求めている。

 勤務医の1週間の勤務時間は、大阪府保険医協会の調べで、40~60時間が39.5%と最も多く、次いで60~80時間が30.0%。これらのほか、80時間以上が16.4%を占める一方で、40時間未満は13.0%に過ぎず、同女性部は「男女を問わず、約半数が過労死認定基準に該当しており、勤務医の働く環境は男女ともに過酷」と指摘している。

 こうした実態に加え、20歳代では女性医師が3割以上に達するなど、同女性部は全医師に占める女性医師の割合が高まっていることを重視。しかし、結婚・出産・育児を経験することが多い医師免許取得後10年目前後に、女性医師の就業率は76.0%に低下(男性は89.9%)するなど、育児をしながら仕事を続けることが難しくなっている状況が明らかになっている。

 また、保団連が今年10月に調査した「医師および歯科医師の精神状況」には、「子どもの保育園の弁当から始まり、PTAや歯科医師の仕事をこなし、家事をやりぬいています。毎日の睡眠は3~4時間あるかどうか。布団の中で就寝するのは学会のホテルだけ。20年間、座布団の上で寝ています(子育て、主婦を親を頼らずに行うのは大変です)」という悲痛な声も寄せられている。

 さらに、女性医師の6割以上が妊娠時の異常を経験。出産後も仕事を続けたいという女性医師は74.3%を占め、妊娠・出産・育児期に「産休の保障」、「育休の保障」、「当直・夜勤の免除」などを望む意見が多く、特に39歳以下の女性医師の場合には、仕事の充実のために必要な制度として「産休などの休暇の設定」、「育児施設の充実」、「代替医師の確保」などを挙げている。

 このようなことを踏まえ、同女性部は「女性医師・歯科医師が働き続けられるためには、産休の保障と家事・育児支援、病児保育や病後児保育を含む保育施設の充実などが不可欠」と指摘。休職中の女性医師・歯科医師の復職では、「家事・育児支援と再就職支援が必要」として、政府に対し「医師労働の特性に見合った院内、病児・病後児、24時間保育等の保育制度、子育て支援策の拡充とワークシェアリング等の勤務形態の工夫や離職医師の復帰を支える医師再就業支援事業の拡充、子育て費用を税金控除の対象にする」ことなどを求めている。

 女性医師の働く環境改善について、同女性部は「女性医師の労働環境改善は、女性医師のためだけではなく、男性医師の人間的な労働環境改善とともに、患者さんにとって安全な医療の提供につながり、ひいては男性も含めたすべての働く人の労働環境改善につながる」と訴えている。

 医師労働の過重が深刻化する中で女性医師の労働環境も悪化の一途をたどっています。 

労働時間の制限や時間外労働の規制、当直明けの実施や育児休暇の保障は、今から出来るところから直ちに手をつけるべきではないでしょうか。

彼女達は、技術的にはもとより、独自に「女性外来」を開設したり、院内のチーム医療を作り上げたりしたいます。  

ただ、現状では、ご夫婦ともに医師の場合は、それぞれの協力がなければ立ちゆかなくなる野も事実のようです。  

男性医師が楽とはいえませんが、女性医師のおかれている現状は、医師の労働環境の中でも特別厳しいものだと判断しています  

私の勤務する中小病院では、常勤医師35名中10名が女性医師です。  勤務時間から当直回数、業務内容は内科、小児科、産婦人科は、入院患者さんを担当し、手術もこなし男性医師と全く同じです。ただ、病床を持たない皮膚科だけが他科に比べると多少、業務の軽減があるかもしれません。  

しかし、その中でもよく考えてみる皮膚科は当たり前で、内科、小児科、産婦人科が厳しすぎるのだと感じています。

また、施設的にも狭隘な休憩室や男女兼用の当直室など、およそ今日の社会常識では考えられないことが、当たり前のようにまかり通っているのが現状です。 

 医師不足対策のひとつとしても、看護師に「ミニドクター」のまねをさせるより女性医師がその力を発揮できるような環境作りが大切です。  

政府・厚労省は、待ったなしに本腰を入れるべきではないでしょうか。    

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