看護崩壊「アメリカの真似はいけない」
「看護現場からの危険信号! いのちに寄り添う看護のために」-。看護師不足が全国各地で深刻になり社会問題化している中、看護問題について学び現場を改善する運動を広げるための「看護フォーラム2007」(実行委員会主催)が12月1日午後2時から、東京都墨田区のすみだ産業会館・サンライズホールで開かれる。講師にアメリカで起こった看護の崩壊劇「コード・グリーン」の翻訳者・勝原裕美子さんを招き、看護師不足の解決策などを展望する。
フォーラム実行委員会によると、入院期間の短縮化で重症患者が多い病棟は、どこもICU(集中治療室)のような状態に陥っているという。このため、看護師は疲れ果て心を痛めて、次々に職場を去り、看護以外の職を求める人が少なくない。こうした状況では「安全で安心な医療や看護を継続していくことができなくなる」として、看護師を増やせの運動を大きく広げるためにフォーラムが開催されることになった。
フォーラムでは、静岡県の聖隷浜松病院の副院長(看護部長)で、前兵庫県立大学看護学部助教授の勝原裕美子さんが「看護現場からの警告」と題して講演。勝原さんは、アメリカで起きた利益重視の病院と看護の崩壊劇「コード・グリーン」の翻訳者で、国民皆保険制度がないアメリカで医療に市場原理が導入された結果、看護師が少ない人数で重症患者を担当することになり、ケアの質低下や看護師不足を招いたことを紹介している。
勝原さんは、フォーラムを前に「日本は今、株式会社の病院経営参画や混合診療導入など、アメリカが直面した事態を迎えている。アメリカの真似をしてはいけない」と警鐘を鳴らしている。
フォーラムでは、勝原さんの講演のほか、各看護現場からの発言もある。
医療現場での看護労働の過酷さは以前から指摘されていました。
「7:1看護」の導入により、看護師不足が一気に表面化し、それによる病棟閉鎖、ひいては病院経営への否定的影響が全国に出ています。
「7:1看護」について、患者さんへの看護が濃密になっていることに対して一部評価されるいるようです。しかし、看護の全体を見るならば、必ずしも看護水準が向上しているとは言いがたい現状です。
しかも、病院によっては、患者さんの重症化や在院日数の短縮化により、相当な看護労働の過密さが進行しています。
看護分野からの「医療崩壊」=「看護崩壊」を防ぐためにも、まずは看護師さんの大幅増は、医師の増加とともに待ったなしの課題ではないでしょうか。
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