「成績が良い病棟は評価を高くしていく」――。厚生労働省保険局の原徳壽医療課長は11月16日、今月下旬に開催される中医協診療報酬基本問題小委員会(会長=土田武史・早稲田大商学部教授)で、回復期リハビリテーション病棟への成果主義導入を提案する予定であることを明らかにした。
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厚労省は同日、社会保障審議会の医療部会と医療保険部会で審議が進んでいる「平成20年度診療報酬改定の基本方針」について同委員会に報告した。
質疑で、土田会長が「従来、質の評価手法の検討という項目はなかったので、具体的にどのようなことか、説明をお願いしたい」と質問した。
これに対して、原課長は次のように説明した。
「現在考えているのは、回復期リハビリテーション病棟で回復の度合いがどうかという評価。ある患者が回復したから点数が高くなるとか、そういう形ではない。1つの病棟での回復具合が非常に良い病棟と、悪い病棟を上手に評価する。下手に評価すると『患者選別になる』と言われているので、状態が良い患者でも悪い患者でも合うような評価手法を考えている。成績が良い病棟は評価を高くしていく」
原課長はこのように述べ、「個人」の改善度合いを評価するのではなく「病棟単位」で評価する方針であることを強調した。
回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患や大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)骨折などの急性期治療を終えた患者に対し、医師・看護師・理学療法士・作業療法士らのチームが共同でプログラムを作成し、在宅復帰に向けたリハビリを集中的に行うための病棟。
更新:2007/11/17 キャリアブレイン
治療現場における「成果手技」の導入は、それがたとえ今回は「回復期リハ」の病棟単位であるにせよ、許されるものではありません。
その実際は、「治療成績」を評価し、それを基準に診療報酬を値上げしてゆくことになるのでしょう。
1) そうなれば、経営的な観点から治療成績の向上する患者さんだけが「優遇されて」入院し、それなりの「成果」を出すことになりはしないでしょうか。
さて、そこで切り捨て?られる治療困難な、在宅復帰の難しい患者さんはどうなるのでしょうか。
2) 万が一、「成果手技」が導入されたとしても、治療成績の基準は何を持って決めるのでしょうか。
3) また、今日までの厚労省のやり方では、「成績の良いものを上げるのではなく、成績の悪いといわれたところ」の診療報酬を下げてくることは明らかです。
なにせ、『医療費公費負担削減』のための政策なのですから・・・。
4) また、今回は『回復期リハ』という医療の一部分への「成果手技の導入」となります。
しかし、「成果手技」が一旦導入されてしまうと、外科治療など他の分野でも「成果手技」の導入が始まるのではないでしょうか。大きな危惧を抱きます
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