参加したのは、107人が死亡した05年4月のJR宝塚線脱線事故で長女の中村道子さん(当時40)を亡くした藤崎光子さん(67)=大阪市城東区=と、長男の孝広さん(当時34)を亡くした石橋位子(たかこ)さん(62)=大阪府阪南市。11人が犠牲となった01年7月の明石歩道橋事故の遺族、下村誠治さん(49)=神戸市垂水区=と三木清さん(38)=兵庫県姫路市。
両事故の遺族は、日航機事故の遺族でつくる「8・12連絡会」事務局長の美谷島邦子さん(60)と、重大事故の再発防止について話し合うシンポジウムなどを通じ交流を深めてきた。今回、「安全を祈る人の『聖地』で、事故防止の声を大きくするため遺族同士交流しよう」と、前日に「御巣鷹の尾根」のふもとを流れる神流(かんな)川であった灯籠(とうろう)流しと、慰霊登山への参加を決めた。
JR事故の遺族らでつくる「4・25ネットワーク」の世話人として、メンバー向けの会報を毎月発行している藤崎さんは、最近体調が優れず何をするにもおっくうになった時、道子さんの励ます声が聞こえる気がするようになった。慰霊登山も、「私が行けたら行っていたのに」と言われた気がして、狭心症の持病を押して参加を決めた。
山登りが好きな石橋さんは、孝広さんが小学生だったころから一緒に自宅から車で1時間ほどの所にある金剛山に登っていた。今回の登山には、孝広さんにプレゼントされたリュックに遺影とお供えの千羽鶴を入れて一緒に上った。
後手に回る国の安全対策や、利潤と効率優先の企業経営は、市民の生活の中に未曾有の危機を創り出すことを肝に銘じるべきではないでしうか。
「御巣鷹の尾根」は、それらの事故も含めて、「公共の安全性」と「重大事故防止」を国民の中に啓発し続けており、これからも大切にしてゆきたいものです。
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