【羅臼】根室管内羅臼町の脇紀美夫町長は二十一日の町議会で、同町唯一の医療機関である町立国民健康保険病院(四十八床)について、財政難と医師、看護師不足を理由に本年度内にも「無床の診療所にせざるをえない」との考えを明らかにした。
診療所になれば、救急医療などは数十キロ離れた同管内中標津町、標津町の協力が不可欠となる。同病院は内科常勤医二人、外科の非常勤医一人、看護師十七人の体制だが、七月末までに常勤医一人、看護師四人が自己都合で退職する予定で、後任は見つかっていない。
一方、診療報酬改定の影響で、入院収益が二○○六年度決算で前年同期比約四割減の約一億三千万円に激減。不良債務も○六年度決算で六億六千万円に上っている。同病院はすでに土日と平日夜間の救急を、三月十日からやめている。脇町長は「診療所化する場合、近隣の町にも理解を求めたい」と話している。
北海道で、またひとつ、地域の医療を担ってきた「町立病院」が「診療所」へと規模縮小に追い込まれてしまいました。
その原因が、常勤医・看護師の不足と経営難である事は、他の自治体病院と同じです。
羅臼といえば、「世界自然遺産」で知られる知床半島の玄関口です。
過疎が進行する道東地方の一部ですが、こうした「病院から診療所へ」の流れが他の地域でも加速しそうです。
来年度に予定されている診療報酬の引き下げで、病院の「経営困難」はさらに深刻になります。
診療所さえ消滅する地域が出てくる事が予想されます。
医療崩壊は、地域の生活崩壊へとつながり、さらには、人口減にともなう「地域そのもの崩壊」になることと表裏一体の関係です。
こうした事を、少しでも防ぐために、医療界と地域の人々が力を合わせる必要があるのではないでしょうか。
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