道内病院があらゆる患者の初期診療を担う「総合診療」の拡充に乗り出す。
北海道厚生農業協同組合連合会(道厚生連)は札幌や旭川で運営する6病院に総合診療科を設ける。
勤医協中央病院(札幌市)などは総合医の育成を本格化する。
総合診療は患者と専門医の橋渡し役として期待を集めている。
勤務医の負担を軽減し、効率の良い診察体制を整えるとともに、病院の経営体質強化にもつなげる。
道厚生連はベッド数が300床以上ある6病院に総合診療科を設ける。
すでに帯広厚生病院(帯広市)と倶知安厚生病院(後志管内倶知安町)には設置済みだが、医師の不足状態を緩和し地域の医療体制を再構築するには他の病院に広げる必要があると判断した。
2011年までに体制を整える計画だ。
インターネットで道内外から医師を募るほか、院内で若手医師を教育し、6病院でそれぞれ約5人の総合医を確保したい考え。
6病院を総合診療の拠点とし、同じ道厚生連が運営する100床以下の9病院にも総合医を派遣し、総合診療科に準ずる体制を整える。(6月1日 日経新聞)
医療過疎の進行が著しい北海道で、「民間医療機関」である、北海道厚生連と北海道勤医協が「総合医」の養成に乗り出しました。 行政や医療機関の経営側から、「医師不足」への対応策として「総合診療科」を持ち出してきた事は、否めません。 一方、卒後臨床研修の実践が始まり、若手研修医の中からオールラウンドな臨床的力量を身につけ、患者さんを丸ごと診療しょうとする機運の高まりが出てきたのも事実です。
私は、研修医の「臨床的総合力を身につけたい」という考えが、当然のように思います。
しかし、そうしてできる「総合医」と、それを医療システムの中に組み込「総合診療科」とは、区別すべきではないでしょうか。 一見すると、政府・厚労省の提案している「総合診療科」と区別が付きません。また、これは、将来、一般患者さんの各診療科への「フリーアクセス」を阻害する「ゲートキーパー」になる可能性がなしとは言えません。
医師が、「臨床的総合力」の質的向上を不断に図るのは、当たり前のことです。
にもかかわらず、あえて「総合医」と命名するのは、現在、開業されている多くの先生も含めて、今までは「総合医」として不十分だったという判断なのでしょうか。
「日本の開業医の先生は、患者さんと専門医の橋渡しを充分行っている」と、私は考えています。 「総合診療」と言っても、全ての医療分野の初期治療に責任を持てる訳ではなく、自ずとその分野と範囲も限られてくるものと思われます。例えば、「高齢者OO」「在宅OO」「運動器OO」「神経OO」「外傷OO」等です。
ちなみに、本日から、私のいる病院でも「女性外来」が始まりました。これも「女性総合診療」の一つの型ではないかと思っています。
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