北海道の道南・知内町に町立北海道知内高等学校があります。
そこの野球部で20年間監督として指揮を取られてきた山本鉄弥先生が今年、60才の若さで肝臓がんにより他界されました。
今日、高校野球界が「特待生問題」をめぐり混迷を深めている時、山本先生の高校野球指導を思い出しました。
山本先生は、1993年の第65回選抜高等学校野球大会(春の甲子園大会)に22人の部員と共に出場しました。結果は、3-6で浜松商業に敗れはしましたが、「過疎地の町立高校が甲子園へ・・・」という、爽やかな話題を私たちに与えてくれました。
同時に、「努力とチームワーク」の大切さを教えてくれました。
それ以後、知内高校は、高校野球、南北海道大会の常連校になっています。
この地区は、最近、あの苫小牧駒沢高校がダントツの強さのため甲子園出場は、困難でした。
そんな中、私が、山本先生の生徒=部員指導のあり方に接したのは、20年ぐらい前でした。
甲子園を目指して南北海道大会に出場のため、札幌に生徒を投宿させた時でした。エースピッチャーが肩の痛みをきたし、十分な投球ができなくなり、私の病院に連れてきました。
種々、相談の上、試合当日、肩峰下滑液包へ局麻剤を注入して取りあえずの処置をしました。
その1カ月後、山本先生からひとつのVTRが届きました。
内容は、先の投手のトレーニングを記録したものでした。
そして、添え書きの中で、現地でも行えるトレーニング方法を教えて欲しいというものでした。
私たちは、山本先生の生徒を思う熱心さと誠実さに心を打たれました。早速、一番若い研修医をモデルとして、設備のない「知内高校」でもできるようなリハビリメニューを作成して、お送りしました。
その後、たまたま送られてきた、VTRの後半部分が映ることがありました。
それは、先生が、小さなお子様たちを映したいわゆる「家族ビデオ」だったのです。
失礼とは思いながら見てしまったことをお詫びしながら一緒に返送したのでした。
これらを見て、送られてきたのは、ご家庭を思う先生の姿と、生徒のためには「手を尽くす」誠実さが詰まったVTRなのだと私たちの中で話題になりました。
高校野球の教育的側面のあり方を考えさせられました。
その後も、「知内高校」を南北海道大会の常連校に育ててきた山本鉄弥先生に心から冥福を祈ります。
後日談:6年前、私の長男の所属していたチームが夏の甲子園を目指す南北海道で、お元気だった山本先生率いる「知内高校」と対戦しました。爽やかで誠実なチームカラーをつくづく感じさせてくれました。
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特待生とは無縁な高校野球、素晴らしいです。
長崎県から最近、清峰高校が出場していますが、ここも田舎の県立高校で特待とは無縁です。ここにも吉田監督という名監督がいます。
私も、これから青峰高校と吉田監督を注目させていただきます。
そうした、チームをどうしても応援したくなります。
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