沖縄、「集団自決」教科書検定でそれが、「日本軍によって強制された」という記述を修正したこと(これもある意味では、強制ですが・・・)は、すでに報じられてきました。
4月17日(火)の朝日新聞に大江健三郎さんが執筆しているコラム『定義集』のなかで、今回の教科書検定について書かれていました。
彼の著書「沖縄ノート」は、「集団自決」を考察するうえで重要な位置づけにあります。
今回のコラムが大江さんの考えを理解する上で興味深かったので、その最後の部分を紹介させていただきます。
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【書き直された文章を書き直す】なぜ主語が隠されたのか ・・・・・・・・・・・・
私は、その司法判断が下るまで、慶良間諸島での「集団自決」が日本軍の指示、強制によってなされたと確認されることを信じています。
しかし、高校生達は永い日々、修正された教科書で学のです。
私は、この4月高校生となり、また高校教師となる人たちに、文章を読みとることについて、こういう手紙を書きたいと思います、あなたは、明年からの教科書の、次ぎの点に注意してください。
≪「集団自決」においこまれたり、日本軍がスパイ容疑で虐殺した一般住民もあった。≫(東京書籍)
≪追いつめられて、「集団自決」した人や・・・・・・≫(三省堂)
≪県民が日本軍の戦闘の妨げになるなどで集団自決に追いやられたり、日本軍により幼児を殺されたり、スパイ容疑などの理由で殺害される事件が多発した。≫(実況出版)
≪なかには集団自決に追い込まれた人々もいた。≫(清水書院)
これらの文例で、私が句読点を打ったところを、誰が・なにが、追いやり・追いつめ・追い込んだかを考えてください。
また、れる、られる、という助動詞を取り去って能動態にしてください。
文章から主語を隠す(井上ひさしさんが指摘するとおり)、そして、受け身の文章にしてツジツマをあわす。
そうすることで文章の意味(特にそれが明らかにする責任)をあいまいにする。
それが日本語を使う私らのおちいりやすい過ち、時には意識的にやられる確信犯の¥ゴマカシです。
あなたは、これらの文章を書き直すことで自分を鍛えてください。==============
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