本日のNHKスペシャル“『激流中国』:富人と農工民”は、「格差と貧困」のひどさの実態を示してくれました。
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| 個人資産300億円以上、巨万の富をたった一代で築き上げた会社社長。改革開放の波に乗って、不動産投資などで成功を収め、今も1回に何億もの金を株などの投資につぎ込む。富がさらなる富を生み、笑いが止まらない。かたや日雇い労働で手にする日当はわずか600円ほどの農民。家族を養うために農村から都会に出てきたものの、ようやく見つけることができた仕事は建設現場の厳しい肉体労働。毎日、自分が暮らしていくのが精一杯で、そこからはい上がることはできない。中国では、今、こうした光景は決して珍しくない。社会の中で格差が広がり、勝ち組と負け組の差が鮮明になっている。中国政府は、今、経済成長を最優先してきた結果、生まれた歪みの是正を最優先課題に位置づけ、「調和の取れた社会」「みなが豊かになる社会」建設をスローガンに掲げている。 |
新自由主義による市場原理主義やグローバリゼイションが世界中に拡がる中、経済発展が続くといわれている中国の「格差と貧困」問題が描かれていました。
経済的に成功した「富人」よりも子供の医療費や学費を稼ぐために上海や天津などへ出稼ぎに行く「農民工」の姿が胸に突き刺さってきました。
モンゴル自治区での医療費は、8割が自己負担で両親が出稼ぎしても30万円以上する医療費をためる事ができません。
「貧困からの脱却」を子供の教育=進学に賭け、その学費のための出稼ぎが家族ぐるみで行われます。
経済的な貧困は、夫婦間の心の絆へも容赦なく破壊しょうとしていました。
また、貧困層の小学生へのインタヴューでの答えには、必ず「勉強して、大学へ行って、お金をもうけ、お金を稼いで・・・・。」と言うことが放映されていました。
そうした、小さな時から「経済的な成功のために・・・」を大きな目標にされてしまう事に大きな疑問を感じました。
最後に再度の出稼ぎのための別れのシーンでは、目頭が熱くなりました。
成功する人よりも貧しさに追い込まれ、一生、そこに密閉されて生きざるをえない人への視点が大切だと思いました。
「改革開放」政策の中で、「経済発展」を続ける中国ですが、「格差と貧困」がもっと解決されるような発展が望まれます。
最後に、今回の番組で、「日本は、まだまだ中国と比較するといいほうだ、多少は、我慢・・・」なんて言っているような気もしましたが、そうでないことを心から願っています。
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コメント一覧
日本に居る時はその意味が分かりませんでしたが、今は理解できます。
国民皆保険、国民総中流意識、平等な教育システム、学歴社会と言いながら実は学歴がなくても成功する人物が現れる日本社会。この平等な社会が少し最近歪みが出てきているようです。自分の子供たちの世代に負の遺産を残さないように今、何が出来るでしょうか?
コメントありがとうございます。
昨日のNHKスペシャルの内容には、一寸ばかりこたえました。
先生の御指摘のように、「改革・解放」路線を取った鄧小平氏のねらいは、一応達成されつつある様ですが、「中国的な格差と貧困」が猛烈な勢いで進行しています。
それともう一つ、そうした「行き過ぎに」対する有効な批判が出てこないところに「現代中国」の問題が在るような気がしました。
中国共産党の一党独裁体制が、「中国的な格差と貧困」を加速させ、解決を困難にしているのではないでしょうか。
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