函館・共愛会病院 研修医ミス、患者死亡 チューブ交換処置誤る (北海道新聞 2007/02/28 14:01 ) 

【函館】函館市内の共愛会病院(福島安義院長)で昨年十二月、男性研修医(27)が同市内の女性患者=当時(87)=の胃に栄養液を注入するチューブの交換処置を誤り、患者が二日後に死亡していたことが二十八日分かった。  

同病院によると、研修医は昨年十二月十七日、女性患者を診察し、腹部に開けた穴に取り付けてあった栄養液注入用のシリコーン製チューブ(長さ約二十センチ、直径約一センチ)が胃から外れているとみて新品に交換。

終了後、指導医にエックス線写真を見せながら処置を報告した。  

しかし患者は容体が悪化し翌十八日夜、市立函館病院に救急搬送され、十九日未明、同病院で腹膜炎のため死亡した。

共愛会病院は交換したチューブが正しく胃に入っておらず、栄養液が腹腔(ふくくう)内に漏れ出たとみて、二月十三日、福島院長が女性の遺族に謝罪した。  

患者は昨年五月、食物をのどに詰まらせ摂食障害となり、共愛会病院でチューブを取り付ける処置を受けた。

同十一月に退院したが、往診を受けていた開業医からチューブが胃から抜けている可能性を指摘され、救急当番だった共愛会病院に再び来院した。  

研修医は昨年三月、医師免許を取得。翌四月、同病院で二年間の臨床研修に入った。これまで十数例の同様の処置経験があり、現在は救急外来で研修を続けている。

福島院長は二十八日、「患者と遺族に心からおわびする。

誠意をもって対応し、再発防止に努めたい」とのコメントを発表した。 

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今回、起こしてしまった事態は、必ず回避されなければならない事です。「胃婁チューブ」の交換時に、最大限注意しなければならない合併症な事は、良く知られているところです。

今回の事態の対してそれを社会に報道する「マスコミのあり方」に私は、異議を申し立てます。

記事の見出しには、「研修医ミス」とあります。これは、本当に研修医だけのミスなのでしょうか?

処置の後、研修医は、指導医にレントゲンを見せてきちんと相談しているではありませんか。

もちろん、技術的に未熟な研修医が処置をして、間違いが起きる可能性は、充分あります。だから、研修医なのであり、彼を含めた指導ー研修体制があるのです。

彼は、指導医に相談していたのです。だとすると、「研修医ミス」とかかれた記事の見出しは、全く適切なもので出はありません。

これは、「事故」に名を借りて「医療不信」をあおる結果となるだけではないでしょうか。

こうしたことで、前途ある研修医の医学と医療に対するモチベーションが下がりはしないかと心配になります。

また、医療と医師への不信を不当な形で拡大することになるでしょう。

医師不足が叫ばれている今日、医師と医療の正当な姿を描く報道姿勢を強く求めるものです

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北見赤十字病院 4月から血液専門治療を中止  (北海道新聞2007/02/28 08:03)  
【北見】網走管内の中核病院である北見赤十字病院は二十七日までに、減少が続いている内科医がさらに一人減ることから、白血病や悪性リンパ腫など専門的な治療を必要とする血液疾患の新規入院患者を、四月から受け入れないことを決めた。
これにより同管内には、血液疾患について入院を伴う専門的な治療を施す医療機関がなくなる。  
北見赤十字病院の常勤の内科医は現在七人で、四月からは北大からの派遣が減り六人となる。
これまでも約百人の内科入院患者を抱え、当直や外来診療など人繰りは厳しかったが、対応しきれなくなったという。二十七日現在、約二十人いる血液疾患の入院患者は転院させない。  
また、外来については従来同様に診察する。入院治療が必要な場合は、旭川市の旭川赤十字病院を紹介する。  種市幸二副院長は「血液疾患は比較的、急性なものは少ない。
地域の健康と生命を守らなくてはいけない医療機関として、血液専門治療からの撤退は苦渋の選択だった」と話している。  
同病院は六百八十床で、診療は十六科目。内科医は二○○二年までは十四人体制が続いたが、年々減少している。

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北見赤十字病院は、誰もが知っている北海道・オホーツク地方の一級の基幹病院です。

新臨床研修制度が始まったとき、全国から研修医が殺到したことでも有名になった病院です。

実際、北見赤十字病院の医療内容は、多くの地域の医療機関と連携をつくり、その地方の地域医療の充実に貢献してきました。 

しかし、今回の事態は、内科医が最高時の14人から6人へと減少してしまうのです。

これは、「血液内科」と言う狭い分野の問題ではなく、内科を中心とした病院そのものの医療機能に関わるものなのです。

それは、とりもなおさず、北見・網走を中心としたオホーツク地方の地域医療そのものの問題となることは必至なのです。

 それは、地域から始まった医療崩壊が、全道へと一気に拡大する「本格的な初期微動」のように思えてなりません。

4月の年度替わりを迎えて、こうした「医師不足」の事態がさらに拡がると考えられます。

今からでも遅くはありません、国と道、行政の素早い動きが要求されているのです。

 

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