依然として、「イジメ問題」が増え続け、顕在化しています。現代の社会病理の一面をえぐりだすもので、広い視野で考えると政治・経済・文化などあらゆる分野から検討すべきことです。

  

 今回は、「教育の憲法」と言われる「教育基本法」改定との関係で考えたいと思います。

現在の形だけの側面がありながらも地方自治体にその自主性が委ねられていますが、改定案では国が直接、教育制度と教育内容に口を出す可能性が大きいのです。そして、端的なのが「愛国心」です。こんどは、愛国心的「態度」を明示しています。つまり「愛国心を態度で示せ」と言うことです。

  

 これは、「愛国心」を求めて人の内面にまで踏み込み、心の強制を強いるだけではありません。その態度まで強制させよとしているのです。教育の中で子供達にまず、「愛国心」を植え付け、次には態度で表現させるのでしょう。具体的には、一生懸命に大きな声で「君が代」を歌い、気をつけの「正しい」姿勢で日の丸に敬礼する、こうした「態度」が評価の基準にされるのでしょうか。

 

強いもの=国家、権力をいつもも敬う態度が身に付き、それに比例して思考方法も強いものへ向かうようになってきます。

  さて、以前にも述べましたが「イジメは弱いものへの嫌がらせ」です。イジメの克服には、「弱いものに手をさしのべる、弱いものを大切にする」と言う考えが大切です。今回の「教育基本法の改定案」では、強いもの=国家・権力への迎合的態度が求められ、制度的にイジメを増強させはしないかと危惧してなりません。 

先の衆議院本会議での与党単独採決は、「教育の憲法」には全くなじまない権力の横暴を見てしまいました。「改定」は生まれる時点からその本質を見せています。

  

これからの参議院での審議が始まります、もっと、もっと多くの国民から「豊かな教育の憲法」を求める声を出したいものです。

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