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ヘッドホンをして音楽を聞いていたら、PHSで呼ばれていることに気づかなかった。いや、ヘッドホンの音は最小だからいつもなら気づくんだけど、なんとPHSはいつの間にやらマナーモードになったうえ、そのPHSを白衣の上着に入れたままハンガーにかけていたのだ。・・・そりゃ気づかないわ。なんと、医局まで直接呼びにきてくれました。ありがとう、ごめんなさい。
2年目の研修医のとき、陸の孤島的病院にいた。東京まで長距離バスが出ているような遠いところ。自宅(寮)でもセブンイレブンでもPHSが通じて、いつでも呼び出された。病院から半径1kmで世界は収束していた。春は、週末に自転車でジャスコに行って、朝摘み苺を買ってくるのが唯一の楽しみだった。車も持っていなかったし、食料品以外は全てが通販だった。
ヘッドホンはそのころAmazonで買った。3000円のも5000円のもあったけど、19800円もするのを買った。これでエンヤを聴きながら本を読んだりサマリーを書いたりしていた。ヘッドホンはAudio technicaのART monitor ATH-9000。今ならAmazonで16800円で買える。でも、あのころヘッドホンがなかったら、もっと世界は耐えがたかっただろうと思う。