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2008.01.31 19:21 |  グルメ / お酒  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 6

中国の食テロ?リン混入どこで

中国から輸入された冷凍食品に有機リンが混入されて、食べた人は異臭や苦みを感じ、副交感神経刺激症状→有機リンの典型的な中毒症状です。多量に混入されて初めて異臭や苦みを感じる訳です。 

冷凍より前段階の工場内工程での混入、つまり従業員の意図的な混入行為が最も考え易いでしょう。


これって不特定多数の人を傷害する行為、つまり食を介したテロです。テロが大袈裟だと言う方には記憶に新しいところでは和歌山のカレー砒素混入事件を思い出してください。和歌山の事件と同列ではないでしょうか?今回は有機リンですから中毒症状が分かれば、これは通常の食中毒ではないって医療機関は気付くはずです。

 

最初に1228日に診療した病院はボーっとしていたのか?感染性腸炎が多かったので本当に気付かなかったのか?報告すらしていませんでした。2件目はリン中毒であることを認識していたようですね。 

報道を聞いていると【また、あのとんでも中国かよ~】的ナ楽観論が主です。日本で食品テロという認識で報道したTV、新聞に出会いません。【また食に対する不安が、、、、】偽装問題とは次元が違うの!


この事件がアメリカでおこっていたら、中国に対して厳しい処置をとるでしょう。輸入品を全てストップという処置に始まり、テロ警報がオレンジまで上がってしまうでしょう。
特に福田首相は中国に優し過ぎる対応をする方ですから、【穏便に】とでも思っているんじゃないでしょうか?


今回の事件は今までの中国粗悪品、食中毒、偽装問題とは一線を画し、中国の食品を介した殺人行為として厳しい処置、対応を中国に示すべきです。

参考:有機リン中毒 北里大学救急医学相馬教授http://www2.eisai.co.jp/phar/hospha/disnote/dis_13.pdf  

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2008.01.31 00:27 |  研究  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 5

眼虚血症候群【眼循環評価】

一過性黒内障をみたら頚動脈狭窄を疑え!と教えられて頚動脈エコー、血管撮影をやっても見つけたことってありますか? 狭窄部から血栓が眼動脈へ飛んで行くというストーリーですが、実は眼動脈の血管攣縮では?という説があり、こちらの方が数としては多い印象があります。 

眼虚血症候群に対し頚動脈ステント(CAS)、頚動脈内膜剥離術(CEA)、STA-MCAバイパス術前後でcolor dopplerを使って眼循環を評価した論文があります。奈良医大脳外科の川口先生は眼循環の評価を専門にされていまして、私も学会会場でお会いしアドバイスを頂戴したことがあります。古典的ですが蛍光眼底造影で眼循環を評価したもので、残念ながらcolor dopplerではありませんでした。 

参考文献を下記に紹介します。網膜循環の評価をしてくれる眼科医が居ると楽しいのですが、私のいる地区ではまだ見つけ出していません。Color Dopplerの技術をお持ちの脳外科医、血管内治療医がいらっしゃれば是非、CAS前後で眼循環がどう変わるのか?興味があります。教えてください。 

1.Cerebrovasc Dis. 2006;22(5-6):402-8. Epub 2006 Aug 4.

Effect of carotid artery stenting on ocular circulation and chronic ocular ischemic syndrome.

Kawaguchi S, Sakaki T, et al. Department of Neurosurgery, Nara Medical University

BACKGROUND: The authors evaluated the effect of carotid artery stenting (CAS) on ocular circulation and chronic ocular ischemic syndrome. METHODS: We examined 38 patients with carotid artery stenosis (>80%) at its origin treated with CAS. Ocular circulation and symptoms were examined before, within 24 h, and 1 week, 1 month, and 3 months after CAS based on ophthalmic artery color Doppler flow imaging and ophthalmological examinations. RESULTS: Ocular circulation: Before CAS, 13 patients showed reversed ophthalmic artery flow, and 25 antegrade flow. Average peak systolic flow velocity was -0.038 m/s. Within 24 h after CAS, all patients showed antegrade ophthalmic artery flow; reversed flow before CAS was thus resolved. Average peak systolic flow velocity rose significantly to 0.36 m/s (p < 0.05). One week, 1 month and 3 months after CAS, there were no significant changes compared to the findings at 1 week after CAS. Ocular symptoms: Before CAS, 8 patients showed chronic ocular ischemic syndrome. During the follow-up period (mean: 2.8 years), the visual acuity improved in 7 cases. Average retinal artery pressure and arm-to-retina circulation time improved significantly to the normal level (p < 0.05). The other 30 patients complained of recurrent and worsened visual symptoms during the follow-up period. CONCLUSION: CAS was effective in improving ocular circulation, and also improved the chronic ocular ischemic syndrome caused by the severe carotid artery stenosis.

 

2. Lancet. 1999 Dec 11;354(9195):2052-3.

Effects of bypass on ocular ischaemic syndrome caused by reversed flow in the ophthalmic artery.

Kawaguchi S, Sakaki T, et al

 Superficial temporal to middle cerebral artery bypass was useful for ocular ischaemic syndrome caused by reversed flow in the ophthalmic artery as shown by ophthalmic-artery colour doppler flow imaging.

3. Cerebrovasc Dis. 2002;14(3-4):143-7.

 Hemodynamic flow patterns evaluated by transcranial color-coded duplex sonography after STA-MCA bypass for internal carotid artery occlusion.

Umemura A, Yamada K, et al

Department of Neurosurgery, Nagoya City University Medical School

 Extracranial-intracranial (EC-IC) bypass surgery had been widely performed for the treatment of internal carotid artery occlusion. However, it is presently difficult to predict how the bypass flow will contribute to intracranial circulation. We examined intracranial hemodynamics by transcranial color-coded duplex sonography (TCCD) after superficial temporal artery (STA)-middle cerebral artery (MCA) bypass and retrospectively studied the relationship between the postoperative contribution of the bypass flow and the preoperative collateral circulation and cerebrovascular perfusion status in 10 patients. Hemodynamics in the MCA detected by TCCD were classified into three patterns. In pattern A, perfusion of the whole MCA area is completely dependent on the bypass flow. In pattern B, perfusion of the M2 segment is dependent on the bypass flow, but perfusion of the M1 segment is independent of the bypass flow. In pattern C, perfusion of the whole MCA area is supplied by collateral flow and the bypass does not function efficiently. Preoperative absence of collateral flow via anterior communicating artery and cerebral perfusion status type 3 (reduced regional cerebral blood flow and regional cerebral vasoreactivity) seems to predict hemodynamic usefulness of the bypass flow after surgery. TCCD is an easy and noninvasive method for evaluating intracranial cerebral circulation after EC-IC bypass surgery.

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2008.01.28 21:52 |  海外留学  |  スポーツ  |  映画 / 音楽 / 読書  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 5

野球小僧【Field of Dreams】

ケビンコスナー主演、Iowaのコーン畑に野球場を作り、伝説のメジャーリーガー8人が現れるも家族以外の人には見えない世界。

1910年代、メジャーで八百長事件が発覚し追放された選手がコーン畑から現れます。“ブラックソックス事件Black Sox Scandalで球界を永久追放されたシカゴホワイトソックス8選手=悲運の8人。 

“シューレス”ことジョー・ジャクソンに少年ファンが発した、"Say it ain't so, Joe(嘘だと言ってよ、ジョー)""It isn't true, is it, Joe?"ジョーが"Yes, boys, I'm afraid it is."と答えたのは有名です。

ケビン演じる農夫にジョーが【ここは天国か?】と質問し、【ここはIowaだ】と答えるシーンが印象的でした。ケビンはコーンを作りながらぎりぎりの生活をしている農夫を演じています。今でも一面コーン畑のIowaですが、日本へ輸出していた23年前とは違い、エタノール工場へ回して以前の2倍の収入を得るようになりました。ここ1-2年Iowaの農家は裕福になっています。この映画に出てくるIowaの農家はすでに過去のものになったわけです。 

この八百長事件の後からコミッショナーが生まれ、日本では西鉄、東映という人気球団の売却へと進み、パリーグ人気低迷の引き金となります野球を愛していればお金は二の次さと言って野球を楽しんでいるジョーを見ていると、黒い霧事件永久追放され2005年に復帰された西鉄ライオンズの池永正明投手が思い出されます。

時には野球小僧になってField of Dreamsのような野球場で白球を追いかけるのも悪くないですね、きっと。

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きたるべき医療崩壊の焼け野原のあとで、
かならずや必要になる医療再建のための人材を、
それまでどうやって温存させていけばよいか?
次世代の地域医療を支える医師の育成の仕組みづくり
をどうすれば良いか?のヒントを探しています、、、

 

県立柏原病院の小児科を守る会事務局のホームページができました。
応援メッセージ、寄付の申し出(切実)は、こちら。
http://www.mamorusyounika.com
兵庫県立柏原病院のHP(1月17日更新分)をご覧下さい。
http://www.kaibara-hp.jp/
胸が熱くなります。
脳神経外科診療の休診など厳しい情勢もありますが、
脳外科を守る会があったら事情は変わっていたかもしれません。


 

丹波新聞より伊関氏のコメントを抜粋
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「守る会」の意義は、患者である住民が医師の立場に立って
考えているということ。相手の立場に立って署名運動をしたのは、
全国でここだけだ。他の地域では、
「我々は生きる権利がある」
「国県市町村は医師を配置する責任がある」
と要求するだけだ。
しかし、署名を受ける側にしても、送れる医師がいないから、
派遣できない。

残念ながら、医師数は10年たってもさほど増えない。
そうした時に、医師が集まるのは住民の賢いところ、
真面目に医療に取り組むところ、
医師を大切にするところだと思う。住民が賢く
医師のことを思って自分自身が勉強し、
行動をきちんととれば、
ドクターは心意気にこたえて働いてくれる。
丹波は非常に有名になってきている。
丹波のイメージがあがることで、
小児科や他の診療科の医師が丹波に
赴任する可能性が高まる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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2008.01.25 21:37 |  医療制度 / 行政  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 4

てんかんと運転免許

外来で、てんかん発作で内服を続けている方が自動車免許を取得するにあたり大丈夫か?トラック長距離運転手の雇用主から質問を受けることが度々あります。特に運転手を生業にしている患者さん、雇用主にとっては命に関わる問題で我々もこの時ばかりは教科書、HPで再度確認することが多いのです。

道路交通法改正後免許取得可能なてんかんは次の通りです。

  1. 発作のタイプを問わず5年以内に発作無し + 「再発の可能性無し」という診断
  2. 発作のタイプを問わず2年以内に発作無し + 「×年程度は再発の可能性無し」という診断
  3. 今も発作があるが、意識障害や運動障害を伴わない単純部分発作のみ + 「悪化の可能性無し」という診断 + 主治医による1年間の経過観察
  4. 今も発作があるが、睡眠中の発作に限定 + 「悪化の可能性無し」という診断 + 主治医による2年間の経過観察 http://www5d.biglobe.ne.jp/~jea/netinfo/kyoto05.html

免許取得の際の診断書の書き方のポイントを日本てんかん学会法的問題検討委員会

HPで紹介しています。http://www5d.biglobe.ne.jp/~jea/netinfo/license_sindansyo.html

記載例1

診断:特発性全般てんかん、強直間代発作

最終発作は2年前で、脳波は正常化しており、バルプロ酸600mg服薬中であるが、今後2 年であれば発作が起こるおそれはなく、自動車運転に支障はない。
(
運転免許は許可されますが、2年後に診断書を再提出することになります。何年後に再評価が必要かは主治医の判断にまかされています。)

車の運転免許取得については都道府県の運転免許センターから委託された臨床てんかん専門医の診断書により取得可能と判定されると問題なく取得できます。もちろん発作型および発作抑制期間により違いがありますが、我々脳外科医が悩む必要はありません。 患者さんに「運転免許センターに連絡をとり、てんかん専門医を紹介してもらってください。」と責任をてんかん専門医にお願いするのが最後の砦。

私のかつての上司がてんかん専門医で外来に時々紹介を受けて診断書を書いておられました。 以前は結構外来で「う~ん、どうしようか?」って悩んでいました。医師がすぐ訴えられる日本では悩んだ時はこの方法がベターでしょうが、もちろん、多くの場合は主治医の判断で診断書を書いて問題ありません。 

(参考)アメリカの場合Frequently Asked Questions (FAQ) Center - Driving Privileges http://www.stronghealth.com/services/neurology/epilepsy/faqdriving.cfm 

外傷性てんかんについて http://www.asahi-net.or.jp/~RP5T-HR/gai.html  

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2008.01.23 20:44 |  映画 / 音楽 / 読書  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 4

The Tour of MISIA EIGHTH WORLD

 私個人的にMISIA大好きです。1/19に東京で会があったため、さいたまスーパーアリーナで一人で(!)見てきました。当初は、若い男女の間に、こんな年代の男一人で行くことを気にしており、誰か20代の女性に一緒に行ってもらうべきだったか、とか考えましたが、後で騒がれることを恐れて?それはできず、会場で浮くだろうか、とか気にしておりましたが、「人の目を気にして生きるなんてくだらないことさ」とかの敬愛する忌野清志郎の詩にあるではないか、と開き直って、enjoyしてきました。実際に行ってみると、老若男女、子供連れや私より上の年代の人も多く、またすばらしい歌唱力、performanceに感動しました。来週は東京Blue notePeabo Brysonです。地方にいてもコンサートチケットが買えるようになり、隔世の感があります。

最近は「いいこと49,やなこと51の比率」以上にいろいろと大変なことがあって疲弊していたので、いいrefreshになりました。

 

MISIA Royal chocolate flush

http://jp.youtube.com/watch?v=DDPaoNPfUrg

 
 

追加

中学、高校時代を思い出しながら、

忌野清志郎&坂本龍一/with 仲井戸麗市-いけないルージュマジック

 http://jp.youtube.com/watch?v=ampLqXOkRdw&feature=related

 

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2008.01.21 22:09 |  海外留学  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 7

乳児虐待【揺さぶられっ子症候群】

アメリカの児童虐待を歌ったこの曲を聴かれた方は多いと思います。http://video.1st-game.net/youtube/v_IQ0L7O_khbs.html 

SUZANNE VEGA  "Luka"
My name is Luka
I live on the second floor
I live upstairs from you
Yes I think you’ve seen me before
If you hear something late at night
Some kind of trouble. some kind of fight
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was

日本でも児童虐待Child abuseが増加しています。被虐待児での頭蓋内病変の頻度は児童虐待全体の中では719%程度ですが死因の約半数が頭蓋内損傷です。加害者はアメリカでは父親が40%、母親の男友達が20%で男性が6割、母親は15%に対し、日本では母親が45%、父親が30%と母親が多いのが特徴です。家庭背景としては、single mother、未熟児、家庭内のトラブル、10代の母、双子等が挙げられています。金芳堂 太田富雄著「脳神経外科学」改定9版 p1219より 

ここで注目したいのは双子が家庭背景に挙げられていることです。体外受精で 一般に受精して分裂した胚を多く移植すれば、妊娠の確率は高まりますが、多胎妊娠も増えます。体外受精と多胎妊娠は密接な関係にあります。折角、不妊治療の甲斐あって妊娠出産したが双子、しかも産んでみると夫は仕事が忙しくて家庭を顧みず、一人で子育てに悩む母親像が浮かんできます。http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/jitsuryoku/20060306ik05.htm 

子育てに関する相談窓口は http://www8.cao.go.jp/youth2/soudan/soudan_cmp/map.html 

産婦人科医も多胎を避けたいと考えていらっしゃいます。理由は以下の5つを挙げる先生がいらっしゃいます。
1)妊娠中毒症や妊娠合併症の起きる確率があがること
2) 早産になる可能性が高い事
3) 赤ちゃんが低体重児になる可能性が高い事
4) 生まれた後、1人でも大変なのに2人以上になると身体的・精神的負担が大きいこと
5) 経済的な負担の問題http://allabout.co.jp/children/sterility/closeup/CU20050313A/index.htm 

最近、脳神経外科がコンサルトされる虐待児で外表から見ても外傷がはっきりしない乳児の症例で揺さぶられっ子症候群(SBSShaken Baby Syndrome)があります。 乳幼児が暴力的に揺さぶられることによって引き起こされる身体的虐待で重度の脳障害を引き起こし、高い死亡率(25%)と高い後遺症合併率(33%)を有する虐待の一型です。特に乳幼児は頭部が重く(体重の25%)、頚部の筋肉が弱いため、激しく揺さぶられることで頭部に回転を伴う加速度・減速度運動が起こり、頭蓋内出血・脳浮腫・眼底出血をおこします。この揺さぶりは、泣き止まない子どもの泣き声がきっかけとなって、養育者が自制心を消失したときに起こしやすいようです。かなりの力を要するため、加害者は男性に多い(6~7割)とされていますが女性が加害者になることもあり得ます。また、乳幼児を暴力的に揺さぶることで脳に損傷が生じることを知らずに、揺さぶってしまう加害者も多く、啓蒙活動が大切でしょう。平成17年度厚生労働科学研究「揺さぶられっ子症候群の予防プログラムに関する研究」より参考

一度回復して退院したとしても再度虐待に会う可能性も高く、小児科医、児童相談所、ソーシャルワーカーとの連携が必要であることは言うまでもありません。 

SBSShaken Baby Syndrome 1970 年代初期、放射線科医のJohn Caffeyが揺さぶりによる後遺症を被虐待児症候群と区別した。John Caffey があげた症例では、殴打や虐待の外的徴候のない乳幼児や子どもに頭部・脊椎の重度の損傷が見られ揺さぶりが原因で死亡した例もあった。こうした乳幼児の多くに硬膜下血腫、網膜出血、長骨骨膜の損傷が見られた。さらに揺さぶりは永続的な脳障害・知的障害・盲目症・視覚喪失・運動障害・痙攣・下垂体機能低下と関係することが示された。揺さぶりに伴って最も多く見られるのは、硬膜下血腫である。〔明石書店 「子ども虐待問題百科事典」より抜粋〕 

家族に虐待の有無を確認する際、否定したとしてもShaken Baby Syndromeの場合、退院時にしばらく親と子供を引き離す処置はとられるべきでしょう。双子の場合、患児ではない方も頭部の精査はしておいた方がよいと考えます。<児童の虐待に関する法律>http://www.ron.gr.jp/law/law/gyakutai.htm 

Twin Baby Pandas in Adventure World, Shirahama, Wakayama pref, Japan. http://www.youtube.com/watch?v=ufFT2BWh3BQ   

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 http://www.doctor2007.com/ks1.html

医療事故調査 - 厚生労働省試案や自民党案ではダメ !!

http://www.doctor2007.com/iken3.html

私たち医師は、厚生労働省の「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関する試案 - 第二次試案 -」をもとにした自由民主党の「診療行為に係る死因究明制度等について」の制度化が日本の医療崩壊を決定づけてしまう恐れが強いため、これに反対します。

今考えられている制度では、次のような問題があります。

1. 科学的な調査で真実が解明されるということは期待できません。

2. 現在の日本の医療資源からは、この制度に充分なマンパワーも予算も割くことはできません。

3. 不充分な調査結果は、患者さんや日本に暮らす皆様と医療との間の不信という溝を拡大します。

4. 不充分な調査しかできないにもかかわらず、厚生労働省は強大な権限を手にします。

5. 医師は、様々なリスクを伴う医療の現場で、働き続けることができなくなります。

- 反対する理由、不充分な検討で医療事故を調査する制度を創設する危険性について -

はじめに

こ のたび、厚生労働省は「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会」を開いて、「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関 する試案 - 第二次試案 -」を作りました。それをもとに、自由民主党の「医療紛争処理のあり方検討会」が「診療行為に係る死因究明制度等について」という、医療に関わる事故で患 者さんが亡くなった時に、それを調査する制度を作る考え方を公表しました。

医療に関わる事故で患者さんが亡くなることは、大変悲しく残念なことです。患者さん本人にとっては無念でしょうし、ご家族もつらい思いをされるでしょう。同時に医師もまた、患者さんを助けられなかった悔しさに打ちのめされるのです。

医 療の中で起こった不幸な出来事について、科学的に原因を解明し、医学医療の発展と再発防止に役立てることを、患者さんやそのご家族はもちろん、日本に暮 らす皆さんが望んでいると思います。そうすることで皆さんが医療に抱いている不信感が消え、医療への理解が深まり、医師と患者さんとの間の溝が埋まるで しょう。そしてそれが医療の発展、つまり皆さんの生命や健康のためになるのです。

しかし、考えられている「医療に関わる事故で患者さんが亡くなった原因を調査する制度」は、その理想とは反対に、いま問題になっている医療崩壊を決定的なものにしてしまうかも知れないと、私たち医師は心配し、反対しています。なぜでしょうか。

1. 真実の究明にならないこと

一つ目ですが、厚生労働省と自由民主党が考えている制度では、医療事故の真実を解明することがかえって難しくなることを心配しています。

医 療の現場で、何か不幸な出来事が起こるとき、それは、それぞれの患者さんに様々な病気やけがの状態があり、そして医療現場の体制、医療の制度や政策、医 学の水準など、様々な要素が複雑に絡み合って起こります。一人の医師が悪いから、劣っているから起ったとは言えないことが多いということを、皆さんによく 知っていただきたいと思います。医師個人に原因や責任を追及しても、真実に迫ることはできないのです。

ところが、 現在考えられている制度では、医療事故が起こったとき、医師個人の責任を追求し処罰を加えることも有り得ることが前提で調査することになってい ます。その処罰は、たとえば医師免許の停止や剥奪などの行政処分というペナルティや罰金刑や禁固刑といった刑罰であり、さらに患者さんやそのご家族が医師 を訴えて損害賠償金を払わせるということも含んでいます。

医療では、確実な結果が得られるということは少なく、患 者さんごとに起こっている病気やけが、治療の効果や得られる結果は様々です。予想できないことは、 いつでも起こっています。医療に完全はありません。不幸な出来事が起こったとき、最善を尽くしていても、後から振り返ってみれば、反省できることはいくつ もあるでしょう。

不幸な出来事が起こったとき、医師も苦悩し反省します。そして学習し次に活かそうと努力します。 そのためには起こったことを正確に報告し、科学的に調査す ることが必要です。しかし、後から振り返って調査し反省したことが厳しい処罰につながるとしたら、不幸な事故が起こった現場から、正直な報告がなされなく なってしまうおそれがあります。

処罰を前提にしましたら、誠実な調査は期待できません。

2. 調査をする医師もいなければ費用もないこと

次に、忘れてはならないことですが、調査には医師が必要です。解剖を行い医療の記録から真実を見出すことを医師以上の能力をもってできる人がいますでしょうか。医師以上に医学や医療の技術、現場の実務に精通した職業の人はいますでしょうか。

と ころが、現在の日本の医療は、医師や医療スタッフが先進国といえないほど不足していて、医療にかける国全体の費用はぎりぎり以上に切り詰められた中で、 もう持ちこたえられなくなっています。今目の前にいる患者さんの医療だけで手一杯なのに、多数の不幸な出来事を調査する余裕はありません。調査のために必 要な解剖を行う医師は全国に少なく、調査検討の実務を行う医師など、今はわずかしかいません。

現在考えられている制度では、調査する組織を厚生労働省の下に置くこととされています。しかし、薬害や年金の問題で見られますように、厚生労働省が行う調査には大きな問題が生じることがあります。

もし制度を作ったとしましても、働く人がいなければ、かけることができるお金もない中で、厚生労働省が行う調査が不充分で不完全なものになることを心配しています。

3. 医療に対する不信感が大きくなること

今 までに述べましたことの結果、せっかく調査制度をつくっても不充分な調査にしかならず、真実は分からないままになってしまいます。患者さんやそのご家族 が調査の結果に納得することはないでしょう。医療側にとっても真相が分からないままでは、医療事故の再発防止に役立てられることはありません。皆さんが医 療に向ける不信感は強くなり、医療の現場は今よりももっと混乱してしまいます。

4. 役所の権力はものすごく大きいものになること

医療を治めている厚生労働省の力はものすごく強く大きいものになるという心配があります。

も ともと、厚生労働省の仕事は専門性が高い分野とされ、法律によって大きな裁量が与えられており、それだけ国会の統制が及びにくく、国民の監視が届きにく くなっています。それに加えてこの制度ができましたら、制度を管轄する厚生労働省は、医師を調査し様々な形での処罰につながる力を一手に握り、今まで以上 に大きな力で、医師を管理し支配することになるからです。

そうなりますと、医師が自分で勉強し、努力し、反省し、 倫理観を高めていこう、よい仕事をしようという動機よりも、医師を統率する厚生労働省の強い力が医 療を支配するでしょう。管理され束縛されるだけで自分の意思や努力が認められない世界では、志を高く持って仕事をする人はいなくなってしまうでしょう。

5. 医師が辞めてしまうこと

最後に、このまま制度ができますと、事故が起こる危険性が高い医療現場を辞めてしまう医師が増えることを心配しています。

憲法では、刑事事件の場合、「言いたくないことは、言わなくてもよい ( 黙秘権 )」という権利が保障されていて、これは基本的人権として世界各国で共通の考え方です。

こ の考えられている制度では、医師は、医療事故が起こったとき、自分に不利になることもすべて明らかにしなければなりません。この制度による調査の結果 は、そのまま刑事手続にも使われ、刑事責任の追及につながっていく場合があるとされていますので、実質的には黙秘権という基本的人権が奪われているので す。

またこの制度では、患者さんが亡くなったとき、それが異状なら届け出なければならず、届出を怠ると処罰されます。しかしその「異状」とはどういうものなのか、充分に議論されておらず、はっきりしていません。

医 療は不確実で、不幸な出来事は数多くあります。その場合に、何を届け出たらよいのか分からないままである上に、黙っていても、また調査に応じても、その 結果により何らかのペナルティが加えられるかも知れないのでは、医師は安心して、自信を持って医療を行うことができません。

医師の日々の仕事が綱渡りのように危険で、いつペナルティを受けるかも知れないとなれば、だれも危険を伴う、結果が不確実な、そういう医療を行おうとしな くなります。新しいことに挑戦しよう、人命を助けるために危険を乗り越えよう、そういう精神は失われていくでしょう。

医 師は、本来の使命である医療を行いたいという意欲も志も失い、そういう事故が起きる可能性がある医療の現場で働き続けようという医師が少なくなってしま います。病状が重い患者さんの医療や新しい医療の技術は敬遠され、助かるはずの患者さんが医療を受けられないということにつながるかも知れません。それ は、日本に暮らす皆さんにとって、よいことではありません。

まとめ

医療に関わる事故で患者さんが亡くなったり不幸な出来事が起こったとき、起こった出来事の科学的な解明が必要です。解明された結果は、医療での不幸な出来 事の再発防止と患者さんやそのご家族、日本に暮らす皆さんの理解、納得のために活かされなければなりません。

その目的は、1) 医療を提供する側と受ける側の間の溝を埋め、軋轢を減らすこと、2) 不幸な出来事の再発を防ぎ、医学医療を発展させることといえるでしょう。そしてこれらのことが、真に日本に暮らす皆さんの生命、健康のためになるのです。

人体は神秘に満ち、医療は高度に専門的で、事例ごとに千差万別です。医療に問題が起こった時、その原因や背景は複雑です。

1) 医療事故の調査解明、

2) 再発防止策の検討と確立、

3) 不幸な出来事に見舞われた患者さんとご家族の支援、

4) 医療を受ける側の理解と納得を得ること、

これらのための制度や組織を、充分に時間をかけ、広く医療の現場からの意見を集約し、検討を重ねて作り上げていかなければなりません。

現 在考えられている制度では、そういう理想にはほど遠いどころか、崩壊しつつある日本の医療の息の根を止めてしまうことを強く心配します。厚生労働省の 「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関する試案 - 第二次試案 -」をもとにした自由民主党の「診療行為に係る死因究明制度等について」の制度化には、反対します。 

H18.1.15  全国医師連盟 設立準備委員会

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2008.01.17 21:11 |  開業 / 病院経営  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 5

入院証明書統一→労働量↓

退院時、退院後に患者さんから様々な入院証明書を有難く(?)頂戴してうんざりすることってよくありますよね。うちはオール手書きで捺印するものですから各保険会社の様式に合わせて一人の患者さんに何通も書くことはザラです。

 おまけにコストは掛からないで患者さんに診断書代を請求できますから、病院にとっては貴重な収入源なんです。ところが医者にとってはエネルギーを吸い取られる活力減。とほほ、、、 

さて、下記のソフトで保険屋さん多種多様な診断書を利用し、保険会社がOKしてくれる都道府県はございますか?また院内の電子カルテ内にこの種類のソフトを入れて利用されている病院はございますか?
うざい診断書書きが、楽になるんでしょうか。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/MedFiles/

ある先生からは電子カルテ上にあるエクセル形式の診断書雛形に書き込み、サイン、捺印すれば問題となったことはないとのこと。これは全国で通用しますか?
また、がん保険、脳卒中、心筋梗塞に限定した保険書類にも通用しますか?
保険業界の雛形ワード形式ソフトもあるらしいのですが、使われた先生はいらっしゃいますか?
(さだまさしの防人の詩っぽくなってすみません。)

これは以前、民主党のOO議員にも提案したのですがウンともスンとも返事はなし(私が国会議員に期待していない理由の一つになっている)。ま、国会議員も忙しいんでしょうけどね~。各保険会社の入院証明書を書いているだけでも相当の労力なんですから、これが無くなれば医者の仕事量軽減に繋がります。

もし有用な情報を頂ければ、明日からの診療に役立ちますし、何とかまず自分の足元から労働環境を改善したいと思います。

エレキも医療も整備しなきゃというブログを書かれていますmosriteownerさんから情報を頂きましたので紹介します。

証明書の類いは自前のパソコンで、「Theご紹介」を使って打ち込んでいます。これでたいがいは事足ります。
 多少形式が異なるものでも、たいがいの用紙にはフリーで打ち込める欄があるので、その中に文章として無理やり入れています。

 ただ、電子カルテが盛り上がりつつある昨今、生命保険協会は、日本医師会を巻き込んで、日本生命の子会社が作成した診断書ソフトを全国に広めようと動いているようなんですよ。しかも有償で。今後そのソフトが、一定規模以上の病院では広がっていくのかもしれません。http://d.hatena.ne.jp/mosriteowner/searchdiary?word=%2a%5...
拙ブログの「入院証明書」についてのリンクです。参考になれば幸いです。

mosriteownerさん、ありがとうございました。

 

さだまさし 償い

http://jp.youtube.com/watch?v=yX4lwo5nL98&feature=related

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2008.01.14 19:37 |  仕事 / 職場  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 5

全国医師連盟設立準備委員会


1/13に無事、決起集会が開催されました。今後とも皆様のご協力をお願い致します。

http://www.doctor2007.com/ 

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