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水曜の朝、午前3時.新潮文庫 蓮見 圭一氏のデビュー作
サイモン&ガーファンクルが同名の歌を作っていますが、その歌とストーリーは直接関係ありません。
翻訳家兼詩人の四条直美は昭和22年生まれの45歳。脳腫瘍で若くして亡くなる前に娘に今も続く自分の人生の宝物を録音したテープを残しました。
直美は東京生まれの東京育ち、A級戦犯の祖父を持つ厳格な家庭で育ちます。親が決めた許婚もいたが1970年、23歳の時に大阪万博のコンパニオンとして大阪に行く決意をします。そこで出会った一人の男性と恋に落ち、関西を舞台に恋が進展していきます。彼の隠された事実を知り、彼女は彼の前から突然姿を消すことに。その彼女を追って妹、彼も東京の実家を訪ねます。直美の母は直美に対して、どう反応するか?直美はこの恋にどう決着をつけるのか?
「人生は宝探しの旅のようなもの。ちょっとぐらい憎しみや悲しみの障害がないと旅としてはつまらない」そんな言葉を娘に残して直美は死を迎えます。直美の死後、娘のパートナーが直美の元恋人を訪ねますが、彼は関西である大学の教授になっていました。
時代背景は1970年代ですが古さを感じさせません。母から娘に聞かせた恋愛話なので性描写が一切ありません。
「人は選択して、決意した瞬間に飛躍する」悲しい恋愛なんだけど決断して飛躍する、娘へ宛てた母の恋愛論だけに説得感があって、読んでいてほろりとしてしまう、そんな恋愛小説です。彼の素性を書いてしまうと読んでいない方がおもしろくないので伏せておきます。
一度こんな恋をしてみたかったな。 今からでも遅くないかな?
Wednesday Morning 3 A.M. by Simon and Garfunkel
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コメント
コメント一覧
~azukiさん、甘い人生にも憧れますw この小説を読むと悲しいんだけど、こんな恋愛小説もいいなあ~と思うのです。お勧めです。
恋愛の切なさ、現実の厳しさを感じられました。
ただ本の最後の所の恋人と男性の出会いの場面が少しくどいような気がします。
同じ蓮見圭一さんの作品でもラジオ・エチオピアはちょっといただけない作品の気がします。
皆さんはどう思われますか?
また蓮見圭一さんの作品でよいものが在るなら教えてください。Dr.マンボウ
~俳優の児玉 清さんが絶賛しているこの作品は読後感がよかったです。確かに最後の出会いはなくても良かったでしょうか?ラジオ・エチオピアはまだ読んでいませんでした。蓮見圭一さんの作品はこれが最初に読んだもので、すみませんが私からは情報がありません。
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