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春野ことりさんの天国へのビザhttp://blog.m3.com/Visa/20071029/1を読みますと、
~80代半ばの陳旧性心筋梗塞の女性、トシ子さん(仮名)前回、パート医師から高コレステロール血症のお薬が1ヶ月分出されていました。
「お薬の効果を見るために、もう一度採血しましょう」と私がいうと、
トシ子さんは「え?薬って何のことですか」私「コレステロールのお薬ですよ」
トシ子さん「あ、あれね。捨てました」
私 「は? 捨・て・た? なぜ?」
トシ子さん「だって、見たこともない先生から出してもらっても、信用できないんですもの」
トシ子さんは重度身障者手帳を持っていて、医療費は無料。お薬代はただです。捨てられたお薬はスタチンという種類のお薬で、1錠190円くらいします。一か月分で、6千円弱の医療費がゴミ箱に捨てられてしまったのです。私、内心ピキピキしましたが、トシ子さんは軽度の認知症で、1人暮らし。~
トシ子さんの発言は我々非常勤医師として外来診療をしている医師にとってドキっとする内容です。見たこともない先生から出してもらっても信用できない?
つまり患者さんと医師との間に信頼関係が築かれていない状況、しかも治療の継続性がない状態で必要性があるから処方しても患者さんには伝わらない、、、これは時々遭遇します。患者さんだけを責めることは出来ません。我々医師も反省すべき点が多いのです。
中小の病院の中には大学医局派遣のバイト医師によって外来診療を成り立たせているところが多数あります。患者さんと初対面であっても説明して新たな処方を出さざるを得ない状況もあるでしょう。
トシ子さんのケースは既に常勤医師が栄養指導を行い、コレステロールを下げる努力が行われたにも拘らず高コレステロール血症が継続、心筋梗塞の既往もありますしガイドラインに忠実に従えばスタチン系薬剤の投与をするのは至極当然のことでしょう。
では常勤医師がまだ栄養指導を行わず十分にコレステロールの管理について説明が不十分な状態でパート医師に回ってきていたとしたら、あなたならどうしますか?
1.初診の患者にスタチンの処方はしない。緊急性はないでしょう?
2.パート医の立場で治療の継続性がないからスタチンの処方はしない。常勤医にお願いします。
3.心筋梗塞の既往があれば初めて診る患者でも出していいのではないか?飲まない患者が悪いんだから。
4.男性でLDL180なら横紋筋融解症の話をして処方する。食事、運動、禁煙も同時に行う。
私の答えは2です。5人の脳外科医の中の1名は4です。パートでも毎週同じ曜日に継続して診れるなら3か4ですが、、、
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コメント
コメント一覧
非常勤でも継続して経過が追えるなら、同じく3. か4. ですが。
自分が処方・治療した結果を確認出来ない状態では、新たな一歩には踏み出せないです。
ところで、私は眼科開業医ですが、近くの病院の眼科常勤医が短期間で変わってしまうことを理由に、私のところに患者さんが転院してくることがちょくちょくあります。
その気持ち、分からないでもないのですが。
問題の病院が医師にとって魅力的な職場でないですから、仕方ありません。 地方眼科医
~地方眼科医さん、やはり日本中で無責任な不定期のパート医は減らす方向が一番なのですが、大学医局の人事を考えますとバイトは貴重な収入源ですし、難しいところです。私もパート医として働き始めて様々な苦悩もあります。これから少しずつ紹介していきます。コメントありがとうございました。
侍脳外科医
できれば、毎回同じ医師に診察していただけるか、それがむずかしくても、もしアルバイト医師なら、同じ曜日に同じアルバイト医師を診察担当にしていただけることが理想です。理由は、記事内にもある通り「信頼関係」ということです。
いつもと違うお医者さんが処方した薬だからといって、捨てるようなことはしないと、わたしは思いますが、ちょっと不安ですかね・・・「ちゃんと、自分の情報が、このお医者さんに伝わっているかしら?」って。
でも、認知症でなくても、「いつもと違うお医者さん」で不安を感じる患者さんはいらっしゃると思いますので、・・・厳しい現状では大変恐縮でもあるんですが、こういった気配り?があると、患者としては、ありがたいですね。azki
~azkiさん、ことりさんは薬を捨てるという行為に関して記事を書かれましたが、私はどうもトシ子さんの言い分に一理あると感じました。これは医師側も謙虚に反省すべき点があります。パート医としての立場の危うさ、不安定さ、継続性のなさと問題点が多いのです。しかし、パート医に頼らざるを得ない日本の医療の現状があります。コメントありがとうございました。
侍脳外科医
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