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2007.10.31 20:17 |  開業 / 病院経営  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 6

パート医がどこまでやるの?

春野ことりさんの天国へのビザhttp://blog.m3.com/Visa/20071029/1を読みますと、

~80代半ばの陳旧性心筋梗塞の女性、トシ子さん(仮名)前回、パート医師から高コレステロール血症のお薬が1ヶ月分出されていました。

「お薬の効果を見るために、もう一度採血しましょう」と私がいうと、

トシ子さんは「え?薬って何のことですか」私「コレステロールのお薬ですよ」

トシ子さん「あ、あれね。捨てました 

私  「は? 捨・て・た? なぜ?」 

トシ子さん「だって、見たこともない先生から出してもらっても、信用できないんですもの」

トシ子さんは重度身障者手帳を持っていて、医療費は無料。お薬代はただです。捨てられたお薬はスタチンという種類のお薬で、1錠190円くらいします。一か月分で、6千円弱の医療費がゴミ箱に捨てられてしまったのです。私、内心ピキピキしましたが、トシ子さんは軽度の認知症で、1人暮らし。~

トシ子さんの発言は我々非常勤医師として外来診療をしている医師にとってドキっとする内容です。見たこともない先生から出してもらっても信用できない? 

つまり患者さんと医師との間に信頼関係が築かれていない状況、しかも治療の継続性がない状態で必要性があるから処方しても患者さんには伝わらない、、、これは時々遭遇します。患者さんだけを責めることは出来ません。我々医師も反省すべき点が多いのです。 

中小の病院の中には大学医局派遣のバイト医師によって外来診療を成り立たせているところが多数あります。患者さんと初対面であっても説明して新たな処方を出さざるを得ない状況もあるでしょう。

トシ子さんのケースは既に常勤医師が栄養指導を行い、コレステロールを下げる努力が行われたにも拘らず高コレステロール血症が継続、心筋梗塞の既往もありますしガイドラインに忠実に従えばスタチン系薬剤の投与をするのは至極当然のことでしょう。 

では常勤医師がまだ栄養指導を行わず十分にコレステロールの管理について説明が不十分な状態でパート医師に回ってきていたとしたら、あなたならどうしますか? 

1.初診の患者にスタチンの処方はしない。緊急性はないでしょう?

2.パート医の立場で治療の継続性がないからスタチンの処方はしない。常勤医にお願いします。
3.心筋梗塞の既往があれば初めて診る患者でも出していいのではないか?
飲まない患者が悪いんだから。

4.男性でLDL180なら横紋筋融解症の話をして処方する。食事、運動、禁煙も同時に行う。 

私の答えは2です。5人の脳外科医の中の1名は4です。パートでも毎週同じ曜日に継続して診れるなら3か4ですが、、、

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