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2007.10.06 13:20 |  脳神経外科手術  |  侍脳外科医  | 推薦数 : 7

開頭術後の美容的問題

脳動脈瘤の治療でコイル塞栓術かクリッピング術か?どちらを選んでもいいような形状をした瘤の場合、どちらもメリットばかり強調してしまいがちですが、気をつけていることを書いてみます。 

1.  クリッピング術の場合、開頭しますがこの際、側頭筋(耳の上にあって咀嚼に関与)を骨から剥して開頭するため、側頭筋が痩せてしまい落ち込んで見えることがあります。また前額から前頭部の骨の隙間(カッターで切ってできた溝)が痩せた女性の場合、皮膚が落ち込んできて目立つ方がいらっしゃいます。骨窓は自家骨、バーホールキャップという人工の物でカバーしているのですが長期の経過で皮膚の落ち込みは避け切れない方が居るということです。美容の件、創部の違和感、頭重感について説明する脳外科医は意外に少ないのではないでしょうか?これは大切なことです。 

  コイル塞栓術の場合、クリッピング術と違って術後のフォローアップのため血管撮影が必要になってきますMRAMR血管撮影)、頭部単純Xpでコイルの形態に変化がないかを観る方法もありますが、やはりカテーテルを使った血管撮影が勝ります。2年後、3年後のフォローでコイルの形態に変化なく瘤の再開通の所見がなければまず大丈夫でしょうが、どうしても気になって治療後5年目まで毎年MRIを撮りたがる患者もいます。 

クリッピングに比べてコイルと聞くと気が楽?頭を切らなくてもいい~と良い事ばかりではありません。これについては多くの医師がネット上でも公開されていますから本日は省略します。 

「命が助かれば美容なんて2の次だよ」と説明しても、女性であれば納得できない患者さんもいらっしゃいますから、時間にゆとりのある未破裂脳動脈瘤の患者さんには踏み込んで詳細に2つの治療の違い、未治療でフォローアップの選択枝について時間をかけて外来でお話することにしています。皆さん、よい週末を!

You're Beautifulhttp://www.youtube.com/watch?v=jBca8VL2zVI

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