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プロの論理力!トップ弁護士に学ぶ
、相手を納得させる技術
弁護士 荒井裕樹著
50万円が「相場」の痴漢事件で300万円を勝ち取るには駅から自宅へ帰る途中の夜道で酔っ払いに抱きつかれ、暴力を振るわれたという事件で、犯人は現行犯逮捕。
1. 被害者は20代後半の独身女性。生まれてからずっと、事件現場近くにある実家で親と同居。
2. 加害者は部長クラスのサラリーマン。最近、被害者の実家とそう遠くない場所に新築一戸建てを購入して、引越してきたばかり。
3. 加害者は逮捕後、身柄を拘束されている。
4. 加害者は会社には「急病で一週間ほど休む」と伝えていて、早く示談にして保釈されたいと考えている。
これに対して荒井弁護士がとった行動は、
① まず被害者の女性に「お金で解決するしかありませんよ」と理解してもらうところから始まる。気持ちの問題をお金の問題に変換することを依頼人に納得してもらう。
② 最初に加害者側に「よその土地に引越してくれ」と無理な要求
③ 加害者はそう簡単には家を手放せない状況
④ 最初に加害者から100万円の示談金を提示→お金で解決の図式を誘導
⑤ いかにして相手の支払い能力を読むか?150万円で決着させたい加害者側。自家用車を売る、消費者金融に借りても+150万は可能。300万に目標を設定。
⑥ 被害者の生活圏から出ていってくれ!これがNoであれば被害者が引越しすることになる。よって引越し費用、敷金、礼金、新たに購入する家具、家電製品の合計金額を計算して300万(相手が支払い可能な額)を設定。
⑦ 被害者側は加害者が身柄を拘束される前(最長でも20日以内)に決着をつけたい→300万でもOK この事件では最初の情報収集と目標設定が大切であると荒井弁護士は言います。具体的に例を呈示して説明してあるだけに弁護士の業務について理解する良書です。
いつ死んでも悔い残す人生と最後に書いていますが、同感です。いつ死んでも後悔しないって、それだけで目標がすでに無くなっている寂しい人生です。
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