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1.カイロプラクティック後に脳梗塞
4ヶ月前からカイロプラクティックに通院中、治療後にフラフラ感を訴えた後、言語障害が出現、意識がもうろうとなった状態に周囲の人が気付き救急車で他院から紹介受診。病歴から椎骨動脈の解離性病変の可能性を疑います。他院からtPA(血栓溶解剤)を投与されながら来院、直ちにMRI・MRA(造影)を撮影しました。予想通り椎骨動脈が解離し、脳底動脈に血栓が詰まった状態です。
症状改善しないため血管撮影を行いtPAを動注、完全再開通できた時点でも、術前と状態は変わりありません。翌日、閉じ込め症候群Locked in syndromeといって大脳は働いているのですが脳幹が損傷されているため眼球は動かせるのですが四肢麻痺の状態です。
ある国の放射線科学会がカイロに警鐘を鳴らす声明をしたのですが、カイロの団体は結局証明するデータに信頼性がないと凄腕の弁護士をつけて裁判で却下されています。
2.カイロプラクティック後に脊髄損傷
カイロプラクティック後に脊椎の椎間関節に起因する疼痛の場合、カイロは効果があるかも知れません。しかし、椎間板や椎体に原因のあるものには要注意です。脊髄損傷を起こす危険性があります。
私は患者さんから「カイロプラクテイックを受けてもいいですか?」と尋ねられたときには危険性について十分に説明しています。最終的に判断されるのは患者さんであり、患者の自己責任が問われます。もちろん保険診療で整骨院、鍼灸師、あんま師を利用する際には医師の同意が必要ですが、カイロプラクティック等は無資格であり全て自費です。
その他、下記の問題も指摘されています。
3.鍼治療による気胸:肺尖部にはブラが出来やすい、胸壁の薄い人では肩、背部の針が肺まで達する可能性あり
4.マッサージによる肺塞栓:下肢に血栓が出来やすい方が足のマッサージ後に息苦しさ、胸痛を訴える。
5.骨折があるのに確認せず捻挫と判断して施術
Q.「代替医療」への医療費の高騰が問題になりますが、世間一般では医療費高騰と言いますと医療機関のみ標的になります。なぜでしょうか?
A.代替医療団体の「政治力」が指摘されています。
アメリカは代替医療が日本より盛んなお土地柄、代替医療の団体って政治力があります。ほぼ全員が売り上げの1%を政治献金しています。
5.新免疫療法と称して癌患者に通常治療を行わない大学教授も出現しています。http://venacava.seesaa.net/article/24368595.html
6.ご高名な医師も枕の宣伝http://www.blueberryhill.co.jp/pillowohara/index.html
医学的に根拠がないから全ての代替医療を否定するというわけではありません。アメリカFDA(日本で言えば厚生労働省に近い)は組織内に代替医療専門の部門を設けて調査し情報提供しています。
Q.それに比して日本社会はどうしてこれほど問題を抱えていながら、この問題が取上げられないのでしょうか?
A.政治家自身、前近代的な代替医療を支持している高齢の方もいらっしゃるでしょうし、代替医療の団体ほど結束して資金を集め、政治力を持たないと自分達の存在が危うくなるのです。だから必死になって選挙応援もします。 看護協会や柔整団体に比べると日本医師会の政治力って?情けない日本の現状です。
John Lennon - Starting Over
http://www.youtube.com/watch?v=iAJ2AoEwDvY&mode=related&search=
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コメント
コメント一覧
今後の発展を期待しています。田舎の脳外科医
~今日からスタートしたブログです。今後ともよろしくお願いします。 侍脳外科医
~気のせいでしょうw 侍脳外科医
先生からカイロを始め民間療法は禁止されてます。カイロプラクティックをしている知人?からも危険なので止めた方が良いと云われてます。きちんと説明するべきだと思うのですが・・・。
あの~もしかして・・・気のせいかな?失礼しました。yoshika
~全くおっしゃる通りで十分危険性について具体的に説明しないといけません。これは全ての医療行為が十分なインフォームドコンセントをとらないと出来ないのと同じです。
侍脳外科医
ついつい怪しいと知りつつ代替医療にすがってしまうのです。
私の苦しむ「認められない病」の患者仲間の記事を読むと、
特にそうです。
最初の段階で、医師がきちんと患者の訴えに耳を傾け、
真の原因を見逃さずにいてくれれば、または訴えを真摯にうけとめ、なんとか症状を緩和しようと向き合ってくださっていれば、患者は代替医療にすがることもなく
2次被害は防げたケースもあると思うのです。ゆめ
~ゆめさんも医師に対して不満をお持ちのようですが、我々も反省すべきことが多いのは間違いありません。特にあなたがお悩みの疾患は脳外科医でも最近は皆がこの疾患について理解していますが、【脳脊髄液減少症】に関しては、これからも地道な努力の繰り返しで【認められる病】にしていきましょう。
さて、代替医療の中でも良し悪しがはっきりしてきていませんか?不正請求を繰り返す代替医療に関して何故行政、マスコミは叩かないのでしょうか?最近、叩かれているのは医師側ばかりですね。代替医療は何でも許されるとは大間違いです。
FDAのように厚生労働省も代替医療にメスを入れる時期なのです。
医師の責任を超える所に代替医療はあるのです。現在、この記事を書いた私はアメリカで診療していますが、アメリカでも代替医療は盛んです。医師の責任だけではこの現象説明できません。
代替医療に関しては患者側の自己責任もあることをお忘れなく!日本には「腹八分にして医者要らず」と言って健康管理に自己責任を求めていたのですが、国民皆保険制度になって自己責任は問われることが薄れて医師への頼り過ぎが目立ちます。
アメリカ人は健康管理は自己責任、日本人は健康管理は医者任せ、何か問題があれば医師のせい、厚生労働省のせいにする国民になってきているような気がします。
もちろん厚生労働省の責任となる分野はあります。あなたの悩んでいる疾患もその一つかもしれません。これはお上も一緒に勉強してもらいながら前進しましょう! 侍脳外科医
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