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人生の半分が、独り暮らしでした。
この季節が一番、一人であることを感じる季節です。
町に行けば、カップルばかり。
レストランに行くと、幸せそうな家族連れであふれ返っています。
デパートの地下に買い物に行くと、
洗練された男女がシャンパンやチーズ、バケットと両手いっぱいに買い物をしているのを尻目に
私が買うのは、サラダ100gに小ぶりのチキン1ピースと、明らかに一人分の食料です。
ですが、一人を寂しいと思ったことは、ありませんでした。
金魚鉢の中の金魚が、鉢の中の世界が全てであるのと同じように
一人の世界しか知らず、それを当然と思いながら快適に暮らしていました。
どこに行くのも一人で平気でした。
動物園が好きなのですが、他のお客さんは99%が家族連れかカップル、女の子のグループです。
そんな中で、一人で好きな動物を見て、うっとりしていました。
ちょっと敷居の高いレストランも平気。
前もって、女性一人で行くことを告げておくと、
それなりに気を配って、もてなしてくれます。
一人で飲みに行くのも全然OK。
うちから歩いて5分のところに、静かなバーがあるのですが、
コートのポケットにお札一枚で、一人でふらりと飲みに行っては
「男前!」と冷やかされて、楽しんでいました(笑)。
このままずっと一人であることに、多少の不安を感じながらも
この生活はこの生活で良いだろう、と満足していました。
そんな中、地道に働く私に、誰かがご褒美をくれました。
やさしさという、人として一番大切な能力に天才的に恵まれた
素晴らしい男性に出会いました。
秋の晴れた日、私たちは結婚しました。
結婚して初めて、見えて来たものがあります。
家族がいるって、こんなに温かいことなのだ。
一人ではないって、素晴らしい。
人生の中で接した、好意を持てる他人を大切にできるとは、
なんて豊かなことなのだろう。
こんな当たり前のことの意味に気づく、ということが
年齢を重ねる、ということなのかも知れません。
このブログに接して下さった全ての方に、最上級の幸せを!
メリー・クリスマス。
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春なので、恋の話でも(笑)。
学生の時に片想いだった、マトバさん(仮名)。
もの静かで、男らしいところが、好きでした。
でも、指をくわえて見ていることしかできない私には、
告るなんて、夢のまた夢。
構内でマトバさんを見かければ、その日は一日幸せ、
声をかけられたら、向こう3日間は幸せ、という状態でした(笑)。
ところがある日、休日のドライブに誘われました。
もう、うれしくってうれしくって・・・
文字通り、地に足つかず、何もかも上の空で、舞い上がってしまいました。
まだ寒い、春の日のことです。
ドライブと言ったら、お弁当!
講義なんかそっちのけでメニューを考え、
前日から食材を仕込み、
当日の朝も、暗いうちから起きだして、せっせとお弁当を作りました。
アイロンをかけたきれいな花柄のナプキンに、丁寧に包んで、
後はマトバさんのお迎えを待つばかり、という時に、
急に不安になってきました。
おいしくなかったら、どうしよう。
マトバさんの嫌いなものが入ってたら、どうしよう。
今日は寒いし、お弁当より、あったかいもの食べたいかも・・・
結局、2つのお弁当は、ナプキンに包まれたまま
テーブルの上に置いて行かれました(涙)。
楽しい(上の空ですが)ドライブはあっと言う間に過ぎ、夜になりました。
岩場の海岸に、2人で出ると
ぬれた岩が滑るので、マトバさんが手を取ってくれます。
もう、身体中の血が踊って、口から心臓が出そうでした(笑)。
満天の星に、月明かり。
冷たさが少し和らいだ、潮風。
辺りに人影はなく、ただ波の打つ音だけが響いています。
ここで、それまであまりしゃべらなかったマトバさんが、口を開きました。
「ななって、付き合ってくれとはっきり言われないと、わからないタイプか?」
つないだ手から伝わってくる温かさが脳天に達して、完全にイカレていた私は、
なけなしの判断力を総動員して、返事を考えました。
(わからないタイプかどうか、って聞かれたんだから、
わからないタイプかどうか、答えればいいのよね?)
「はい、わからないタイプだと思います。」
「・・・・・・」
マトバさんは、何も言ってくれません。
(え、いけなかったのかな。
あ、そうか。私のことなんか、聞いたわけじゃないんだ。
女性一般のこと、答えればよかったんじゃない?) ←ヲイヲイヲイ
「あ、それとも、女性一般に関してですか?
大体女性って、そんなものだと思いますけれど」
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あの時、ちがう返事をしていたら、
今ごろ、全然ちがった人生を歩んでいたかも知れません(涙)。