| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 |
最近、「いつまでこの仕事を続けられるだろう」と考えることが、多くなりました。
1 仕事に余裕がなくなってきた
2年くらい前に比べて、明らかに仕事量が増えて来ました。
産婦人科医が減っていることと、
分娩取扱いを中止する施設が相次いでいることが、ひとつの原因です。
また、以前だったら個人病院で充分お産できたような、例えば肥満や小さい子宮筋腫など
合併症とも言えないような軽微な状態の妊婦さんが、
総合病院に紹介されてくるようになったためです。
特に妊婦健診は混む一方です。
予約枠はないも同然で、2時間近くお待たせしてしまうこともあります。
好きな仕事ですから、別に1日中やっていても平ちゃらですが、
「お腹の大きい人や具合の悪い人をお待たせしている」という
心理的な圧迫感が、重いのです。
午前の外来が終わると、予定の手術です。
しかし、時間通りに始められなかったり、
時間ぎりぎりにope室に駆け込んだりすることが、多くなりました。
また、手術中にも診察や指示出しの催促の電話が
容赦なくかかってきます。
常に追い立てられている感じです。
2 訴訟のリスクを肌で感じる
未解決の術後合併症の患者さんが、いらっしゃいます。
お産の時に新生児仮死になって、予後が未定の赤ちゃんもいます。
今のところ訴訟沙汰になる気配はありませんが、
もしそうなったら、間違いなくボキッと行くでしょう。
「医療被害者が訴訟を起こすことが医療崩壊につながっているという誤った考えが
一部の医者から出ている」
という主張もあるようですが、
今、私が産婦人科医療から逃散することになったら、
訴訟は間違いなくとどめになるでしょうから
少なくとも私に関しては、真実です。
実際、訴訟が原因で辞めた産婦人科医は、身近にいます。
お産や手術のような体力の要る仕事は、
いずれにしても、いつまでもできるものではありません。
ゆくゆくは、産婦人科医としての経験を生かして、
女性のメンタルケアにゆっくりじっくりと取り組んで行くのが、私の夢です。
でも、最近の「常に追い立てられている感じ」と、訴訟と常に肉薄している恐怖を思うと
ちょっと早いけれど、女性のメンタルに専念しようかな・・・と思うのです。
本当はもうしばらく、お産をやりたいのですが。