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数か月前、流産しました。
職場の産婦人科部長に相談しようと思ったのですが、
気を遣って頂くもの何だか申し訳ないし、とためらっている間に、自然に出ました。
あまりの痛さに、びっくり。
とても立っていられないし、あぶら汗がにじむし。
でも、お産の痛さはこんなものじゃないのでしょうね。
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広美さん(仮名)は、妊娠14週の妊婦さんです。
非常に残念なことに、破水してしまい、ご入院されました。
この週数での破水は、ほぼ絶望的です。
当然のことですが、悲しみ、苦しみ、混乱し、気持ちが全くついて行きません。
まずは病院で安静にして、心と身体を落ち着けてもらうことにしました。
しかし、あまり待たずに出血が始まり、一緒に組織塊も出てくるようになります。
「悲しいし残念だけれど、こうなるともう、どうにもしてあげられないのですよ・・・」
そう話すと、広美さんは、わあっと泣き出しました。
泣いて泣いて泣いて、泣きじゃくっている間に、
今度は陣痛のような痛みが始まってしまいました。
痛みに泣いているのか、悲しみで泣いているのか、
もう、ぐしゃぐしゃに泣き崩れて、わかりません。
自分が流産した時の、あの痛みを思い出しました。
出たのは明け方に、一人で病院にいる時でした。
一人でその時を迎えた心細さと、痛みそのものが、たまらなく辛かった。
妹のような年齢の広美さんが、やはり一人でその時を迎えようとしている姿に、
いてもたってもいられません。
こんな時、自分だったら、どうしてほしいだろう。
「痛いね・・・」と言いながら、ただ背中をさするしか、ありませんでした。
体長15cmほどの、ちいさなちいさな赤ちゃんでした。
夕方の出来事でしたが、帰宅しようとしていた師長が更衣室から引き返して来ました。
師長は、果てしなくやさしい、助産師です。
赤ちゃんをきれいにして、ちいさな箱に入れて、ガーゼで綿帽子を作って、
サクランボくらいの大きさの頭に、かぶせてあげていました。
研修医が、見慣れないその光景を見て
「え、患者さんに見せるんですか?」と、驚きます。
「先生、”見せる”じゃないのよ、”会わせる”、ね」
私にそう言われて、はっとしていたようです。
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広美さんに、充分なケアができたかどうか、わかりません。
研修医の先生も、どれだけのことを学んでくれたでしょう。
しかし、私自身が流産の痛みと苦しみを、身を持って体験し、
より患者さんの気持ちに寄り添うことができた、流産の「再体験」でした。
この世に生まれ出ることのなかった二つの生命に、そう思いを馳せています。