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一日の元気の素、朝ごはんはしっかり食べます。
目覚ましシャワーを浴びた後、夕べのスープを温めながら、コーヒーを入れ、
サンドイッチを作り、フルーツを飾ります。
サンドイッチをひと口食べたところで、病院からの呼び出しです。
お産の最中に赤ちゃんの心音が下がってきたので、来てほしいとのこと。
入れたてのコーヒーもフルーツもテーブルの上に放置して
髪の毛は湿ったまま、寒い戸外に飛び出します。
赤ちゃんは、元気に生まれました。
一番ほっとする瞬間です。
外来で担当していた妊婦さんではないので、分娩室で初めてお会いした方です。
しかし、むずかしいお産になって、一番早く駆けつけられる上級医師として私が呼ばれ、
無事にお産になったことは、感じ取って下さったようです。
産婦さんの笑顔を見届けて分娩室を出ると
ご主人がドアの外まで来て、丁寧に頭を下げながら、お礼を言って下さいました。
「先生、ありがとうございました。」
このお産に立ち会ったことに対して、病院から出る報酬はゼロ円ですが、
ご主人の真摯な「ありがとう」の言葉に、心の報酬をたっぷりと頂戴しました。
医師なら、きっとこんな経験があると思います。
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私のところにも、研修医が来ています。
当然、手術にも入ります。
上級医師がやってしまえば、正確に早く終わるのは言うまでもありませんが、
それでは後達が育ちません。
若手のドクターにも執刀させるのが、医学の宿命です。
研修医に執刀させると、これまで私を育てて下さった産婦人科の師匠たちが
いかに忍耐強かったか、思い知ります(苦笑)。
指導するには、つい手を出してしまいそうになるのをグッと抑えて、見守らないとなりません。
自分で執刀するよりもはるかに緊張し、時間もかかり、opeを終えます。
さすがにぐったりしながら病棟に戻ると、執刀した研修医が待っていました。
私を見るなり立ち上がり、
「なな先生、今日はご指導ありがとうございました。」
・・・ああ、私が師匠から受け継いだものを、渡すことができたんだ。
疲れも、吹き飛びます。
指導者を経験すると、自分も成長します。
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opeやお産で、帰りが遅くなってしまうこともあります。
朝から混雑する外来をやって、時間があればお昼を飲み込んで、
そのままopeに入って、終わる頃には外は真っ暗。
今までだったらそのまま病院に泊まっちゃったり、
コンビニで何か買って帰って、食べるなり眠ったりしていましたが、
結婚してからはそうは行きません。
外来やopeをした勢いをそのままキープして、
わーっと食材を買って大急ぎで帰宅して、夕食の仕度です。
もちろん、そんなに手の込んだものはできませんが、
それでもなるべく夫がキャッと喜びそうな、栄養のあるものを、と考えながら。
夫の帰宅を待って、一緒に食事をします。
至福の時間です。
しかし食事を始めると、もうそれまでの勢いをキープできずに、ぐったりして食べ切れないことも(笑)。
そんな時でも、夫が
「おいしかったよ。ありがとう」
と言ってくれると、さあ、また美味しいものを作らなくちゃ!と思います。
主婦はこうして明日も頑張れる?!
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「ありがとう」のひと言に、
産婦人科医として、一人の人間として
毎日パワーをもらっています。