| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 |
昨日のお産です。
2日前に破水して、なかなか進まなかった「難産」です。
何とかお産になりましたが、3800gと大きめの赤ちゃんでした。
このようなお産にありがちなのですが、
子宮の筋肉が疲労して伸び切ってしまい、陣痛がしっかりと行き渡りません。
だから、分娩後にも子宮が収縮できず、弛緩出血を起こします。
その上、胎盤が出ません。
癒着胎盤です。
胎盤は、出る前に「剥離出血」と言って
水道の蛇口をひねったようにザーーーッと出血するのですが、
剥離出血もあって、胎盤のほとんどがはがれているのに、
一部が子宮壁にくっついたままです。
でも、胎盤が出ないと子宮は収縮しませんから、
胎盤を出そうと思って、子宮壁と胎盤の間に
めりめり、めりめり、と、ちょっとずつ指を入れました。
上腕の中ほどまで、産道から子宮内に入ります。
でもでも、指が胎盤と子宮壁の間に入りません、硬くて硬くて。
その間も、出血は容赦なく続いています。
点滴をめいっぱいの速度で落としながら、考えます。
「頑張って剥がすか、諦めて子宮全摘するか」。
でも、子宮全摘を準備している間にも、ものすごい量出血します。
年末のこの時期ですから、輸血だって間に合うかどうかわかりません。
咄嗟の判断で、福島県では「禁忌」のクーパー、使いました。
クーパーとは、手のひらサイズの手術用はさみです。
胎盤と子宮壁の間に、指は入らなくても
クーパーの先なら、入ります。
左手は、中指の先よりクーパーの先端がちょっと出るくらいに握って、
右手は子宮底をぐっとおさえ、
左右の手で子宮壁と胎盤の厚みを感じながら
ゴリゴリと胎盤を剥がしにかかりました。
逮捕とか裁判とか、頭に浮かびますが、
それよりこの産婦さん死なすわけ、いきません。
取れました、胎盤。
こわかった・・・