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2007.08.17 19:30 |  診療  |  なな  | 推薦数 : 7

マタニティ・ブルースに関連して(3)

それでは、マタニティ・ブルースから産褥抑うつ症への移行を予防するには、

あるいは、産褥抑うつ症になった場合には、どうしたらいいでしょうか。

 

 

<ご本人の心の持ち方のコツ>

 

 1 わが身に起きている変化の大きさを自覚する

 妊娠・出産によって、女性の全身は劇的に変化します。

子宮だけではなく、乳房も、心臓も血液も、ホルモンバランスも、皮膚も、体型も、

大きく変化します。

また、社会的な立場も、娘・妻から母へと変わります。

守られる立場から、守る立場に変わります。

これらによって、精神面が革命的に変わるのは、むしろ当然のことと言えるでしょう。

明るかった女性が涙もろくなっても、

几帳面だった人が大雑把になっても、

社交的だった人が、人前に出るのが怖くなっても、

当然なのだということを、理解して下さい。

 

2 誰もが感じる「育児は辛い」

 古くから知られている拷問のひとつに

「眠ろうとした時に、絶えず音や光の刺激を与え、眠らせない」というものがあります。

授乳は、如何ですか。

眠ろうとしても、赤ちゃんは容赦なく泣き叫びますね。

ちょっと拷問に、似ていませんか。

授乳ひとつ取っても、育児は大変と感じて当たり前ではないでしょうか。

 

3 産褥抑うつ症は、人を選ばない病気

皇族でも、有名人でも、住所不定者でもなります。

勤労女性でも、専業主婦でも、何度も結婚をした女性でも、未婚女性でも、なります。

アラブの富豪でも、貧困にあえぐ人でも、なります。

できちゃった結婚でも、不妊治療後の妊婦さんでも、なります。

妊婦健診やヨガ、母親学級にきちんと通った人でも、

妊娠中に全く健診を受けなかった人でも、同じようになります。

言い換えると、ご本人には責任はありません。

そして産褥抑うつ症はれっきとした病気であり、

手厚い治療とケアを受けてしかるべきものです。

 

4 できれば毎日、赤ちゃんと一緒に散歩する

赤ちゃんはお腹の中で約40週間、ママの動きに揺すられて過ごしました。

散歩やドライブで揺すられると、むずかる赤ちゃんが落ち着くことは、よくあるでしょう。

外に出たら、首を90度曲げて、空を見上げて下さい。気持ちが新しくなります。

また、他のママと話す機会を持つと、不安を共有することもできます。

適度な運動により、ご自身の身体がお産前に戻りやすくなるという効果もあります。

 

5 助けを求める

ご主人、お母さん、姉妹、お友達。

助産師、医師、地域の保健所。

あるいはインターネットで「産後うつ」「マタニティ・ブルー」などで

検索してもいいでしょう。

同じ体験をした女性たちの声を綴ったHPもあります。

赤ちゃんや、ご自分を傷つけそうになった時、

いったんその手を置いて、誰かにひと言「辛い」と言ってみて下さい。

 

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