| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
| 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
| 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
今日は当直、という日の夕方、「お産の時、来て下さいますか?」
とおっしゃっていた妊婦さんが、陣痛が始まって入院してきました。
丁度よかった、私が病院にいる夜にお産になってくれそう、と思っていたら、
妊婦健診で診ていた、大学産婦人科医局の後輩ドクター・海野先生(仮名)の奥様が、
破水入院されてきました。
あえて私のところを選んでくれた、後輩の奥様ですから
当然お産も立ち会う気でいましたので、これも丁度いいタイミングです。
海野先生の奥様は、お母様に付き添われていらっしゃいました。
そのうち、海野先生もやってきました。
しかしLDR(お産が始まった産婦さんが過ごす部屋)は、ご家族一人分のスペースしかありません。
自分を慕ってくれる後輩には甘い私、
「海野くん、私の代わりに当直しない?」とそそのかしました。
そうすれば、海野くんはLDRの隣にある当直室が使えるし、
大学院生で無給の海野くん、赤ちゃんが生まれたら何かともの要りのはず。
同じ病院で一泊するなら、当直料が入ったほうがいいでしょう。
私の意図を感じ取って喜んでくれる海野くんの笑顔に、こちらもほくそ笑みます。
しばらくお産になりそうにないので、医局にある自分の机に戻って、
たまっていたデスクワークを片付けます。
たまに2つのLDRをのぞきに行きながら、仕事が一段落したのが深夜2時過ぎ。
ちょっと眠ろうかな、と思ったところで、はっと気づきました。
「あ、私の寝る場所、ないんだ・・・」
医局のソファはあいていないかと見に行くと、
内分泌内科の先生と思われる白い塊が、転がっていました(笑)。
よいとしして医局で寝よう、なんていうドクターが他にもいたことに、ちょっと、ほっ。
仕方なく机に戻って、うつ伏せになること小一時間。
「お産の時、来て下さいますか?」の産婦さんが、無事お産になりました。
さらにほどなくして、海野先生の奥様も、ご出産。
海野先生が取り上げました。
見たこともないような、海野先生の、愛おし気な表情。
クーパーの持ち方から教えた後輩の奥様のお産は、また格別の嬉しさがあります。
気がつけば、夜が白々と明けていました。
私の病院は時間外手当てが出ないので、これ、ゼロ円です。
最近、産婦人科医は減っていますので、仕事は増える一方、
この数時間後に始まる外来は、激混みです。
いつまでこんな風に、理想を追っていられるだろう・・・