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2007.06.01 19:25 |  研究  |  なな  | 推薦数 : 13

大学院について(2)

以下、全て私見(というか偏見?)です。

結論から言うと、大学院に行ったことは、心から後悔しています。

得るものが全くなかったとは言いませんが、失ったものが大きすぎました。

 

医学部の大学院は4年間。

多くの大学では、数年臨床をやってから大学院に進む慣例になっています。

つまり、臨床医として最も伸び盛りの時期に、臨床を離れて研究をすることになります。

これは、特に外科系の医師にとっては、致命的です。

臨床好きの私は、元々研究がしたくて大学院に行ったわけではなく、

敬愛してやまない恩師井上先生(仮名)の強い勧めに逆らうことができなかったから、

といういきさつでした。

途中何度も辞めたいと言ったのですが、

私がいた大学院は、やくざの組事務所のように

一旦入ると、まずは辞めさせてくれませんでした。

 

研究で身を立てようとしている研究室の人たちにも、申し訳なかったと思います。

基礎研究の知識のない医学部卒は、卒論を書いた経験のある他学部卒の人と、

実力が全然違います。

また、研究がうまくいかなくても何とか生活していける我々と、

研究がうまくいかなければ失業しかねない研究者たちとでは、

研究に対する気迫が、明らかに違いました。

要するに我々は、研究の下働きをしながら論文を書かせてもらって、

数年でいなくなってしまう。

あれでは研究者が、医師という職業に敬意を払えなくなってしまうでしょう。

 

何よりも、根っから好きな臨床ができないことで、心荒みました。

一度しかない人生の、貴重な時間を損失しました。

 

後輩たちへ。

臨床医としてやっていくのであれば、大学院に行ってはいけません。

臨床医として、無為の時間を過ごさないように。

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