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以下、全て私見(というか偏見?)です。
結論から言うと、大学院に行ったことは、心から後悔しています。
得るものが全くなかったとは言いませんが、失ったものが大きすぎました。
医学部の大学院は4年間。
多くの大学では、数年臨床をやってから大学院に進む慣例になっています。
つまり、臨床医として最も伸び盛りの時期に、臨床を離れて研究をすることになります。
これは、特に外科系の医師にとっては、致命的です。
臨床好きの私は、元々研究がしたくて大学院に行ったわけではなく、
敬愛してやまない恩師井上先生(仮名)の強い勧めに逆らうことができなかったから、
といういきさつでした。
途中何度も辞めたいと言ったのですが、
私がいた大学院は、やくざの組事務所のように
一旦入ると、まずは辞めさせてくれませんでした。
研究で身を立てようとしている研究室の人たちにも、申し訳なかったと思います。
基礎研究の知識のない医学部卒は、卒論を書いた経験のある他学部卒の人と、
実力が全然違います。
また、研究がうまくいかなくても何とか生活していける我々と、
研究がうまくいかなければ失業しかねない研究者たちとでは、
研究に対する気迫が、明らかに違いました。
要するに我々は、研究の下働きをしながら論文を書かせてもらって、
数年でいなくなってしまう。
あれでは研究者が、医師という職業に敬意を払えなくなってしまうでしょう。
何よりも、根っから好きな臨床ができないことで、心荒みました。
一度しかない人生の、貴重な時間を損失しました。
後輩たちへ。
臨床医としてやっていくのであれば、大学院に行ってはいけません。
臨床医として、無為の時間を過ごさないように。