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ひいよん先生のコメントからヒントを頂いて、「お産を振り返って」を始めてみました。
「あの時はこうだったね、ああだったね」と、産婦さんと一緒に振り返る作業です。
お産はお祝いごとですから、祝辞であり、医学的なアドバイスであり、
贈り物でもあるメッセージを伝えられたらいいな、と思いながら。
久美子さん(仮名)は、いわゆる高齢初産婦さんです。
お産に対する希望をしっかりと述べられる方で、
初診時から、会陰切開・陣痛促進剤・帝王切開はなるべくしないでほしい、とおっしゃっていました。
前医でこの希望を伝えたら、分娩予約を断わられてしまったとのこと。
確かに医者の目からみたら、敬遠されてしまうかも知れません。
しかし、よくお話ししてみると、
「どの希望も、赤ちゃんとママの安全があってのこと」という
最も大切な点は、きちんと理解して下さっています。
なので、うちの病院でお産をして頂くことにしました。
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正直なところ、少し心配していましたが、
とても順調な、良いお産でしたね。
痛くて、いきみたくて、辛いのに、
冷静に助産師の誘導に従って、上手に陣痛を逃してくれましたので、
本当に会陰切開を入れずに済みました。
ちょっと切れてしまいましたけれど、切開よりはよほど小さい創です。
何よりも、久美子さんがきちんと希望を言って下さったことと、
それに応えることができたことを、とても嬉しく思っています。
久美子さんご自身が、妊娠中にしっかりと自己管理して下さった努力の、賜物です。
また、今後久美子さんくらいのご年齢で妊娠される女性は、増えて行くでしょう。
久美子さんのお産は、これからお産される、久美子さんと同い年くらいの産婦さんたちを、
励ますエピソードになるでしょう。
ご出産、おめでとうございました。
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智恵子さん(仮名)は、双子ちゃんのママです。
智恵子さんもまた、遅い結婚の後、ARTでご妊娠された方です。
高齢初産、双胎、妊娠高血圧と、リスクがそろってしまいましたが、
いつも笑顔で、一切わがままを言わずに、
妊娠中の生活に関する指導を、きちっと守って下さいました。
もうすぐ臨月という頃に、破水してしまって、
緊急帝王切開になったのですが、
智恵子さんはその時も、笑顔でした。
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降圧剤をのみながらの妊娠生活で、ご不安もあったでしょう。
後半はお腹が大きくて苦しくて、大変だったと思います。
帝王切開の予定日よりも前に突然破水しちゃって、驚きましたよね。
羊水がどんどん流れてご心配だったでしょうに、
落ち着いて、静かに我々の到着を待って下さって、ご立派でした。
個人的な話ですが、智恵子さんは私と同級生なんですね。
無事、2人のかわいい赤ちゃんをお産された同級生の姿は、
眩しいばかりです。
ご出産、おめでとうございました。
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予想をはるかに上回る、産婦さんたちの感激ぶりに、
むしろ驚いています。
昨今の産科医療事情の下、私の言うことは、甘過ぎるのかも知れません。
でも、こんな時代だからこそ、産科医が甘いことを言うのもありかな、と思うのです。
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