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2007.02.23 05:49 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  なな  | 推薦数 : 11

2.18の、警官と産婦人科医の一場面

2月18日(日)は、東京マラソンでした。
都内の約600ヶ所の道路で、通行止めになっていたそうです。

多くの時間を病院で過ごし、世事に疎い私は、
それを知らずに愛車で病院に向かいました。
ほどなくしてあっちで迂回、こっちで渋滞となり、
病院到着予定時刻を過ぎてしまいました。
入院患者さんと診察の約束をしていましたので、遅刻する旨病棟に連絡すると、
約束していた切迫流産の妊婦さんが、出血しているとのことです。
休日だしゆっくり行けばいい、と鷹揚に構えていた気持ちが、一気に吹き飛びます。

しかし、迂回を繰り返して、どんどん病院から遠くなるし、
交通量も増える一方です。
しびれを切らして、警官の前で停車しました。
身分と、入院中の妊婦さんが出血していることを説明し、
「中区(病院の所在地、仮名)に抜けたいのですが、どうしたらいいでしょう」
と言うと
「中区もヘチマもないよ、あっちに行くしかないね」
わかりました、ありがとうございます、と、その時は言われた通りにしましたが・・・

「中区もヘチマもない」だと??

警察にとっては、産婦人科医が急いでいようが、妊婦さんが出血していようが
知ったことではない、ということでしょう。
せめて近道を教えてもらいたかった、などというのは
医者のエゴなのかも知れません。
それにしても、産婦人科医であるなしに係わらず、一市民を馬鹿にしていませんか?
いえ、それとも私の風体が、医者には見えなかったのかな・・・
(何しろ、ジーンズにダルメシアン柄のシャツしたので)。

結果として、その妊婦さんは流産してしまいました。
流産は、一度始まってしまうと、どうやっても止めることはできませんので、
私が早く病院に到着したところで、結果は同じです。
ですが、その時に主治医として傍にいることができたら……
などというのは、欲張り過ぎかも知れませんが。

奇しくも1年前、福島県立大野病院の加藤克彦先生が不当逮捕された日と同じ、
2月18日のことです。
警察の、医療に対する姿勢が、垣間見える一件でした。


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