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4 将来性がない
ある土曜日、近くの病院に当直に行きました。
日曜の朝、勤務を終えて帰ろうとしたところに、交代の先生が来たのですが、
20年以上学年が上の、超ベテランの先生です。
驚いて、「えっ、先生が当直されるんですか」 とお尋ねしたら、
「そう。すごい病院でしょ」と、爽やかな笑顔が返ってきました。
つまり、「もう20年たっても楽にならない」 というわけで。
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以上何回かに分けて、産科勤務医が減る理由を
あるひとつの考えとして、述べてきました。
では何故、私は産婦人科勤務医を辞めないのでしょうか?
まず、いくつかの好条件(?)が重なっていることがベースにあると思います。
体力に恵まれたため、ハードな労働にも適応できます。
どこに行っても目をつむれば3秒で眠れる特技があります。
気ままな一人暮らしなので、自分だけ養える給料があれば何とかなります。
また、現在は都市部にいるので、地方に比べるとまだ楽、ということもあるでしょう。
でも、私が産婦人科医であり続ける一番の理由は、
仕事に誇りと愛着を持っているからだと思うのです。
料理人が料理にこだわることや
車のエンジニアがメカに異様に詳しいのとおんなじ。
産婦人科医の仕事にこだわりがあるし、
「このことだけは任せて!」と言えるものが、自分の中にあるのです。
ですので、言い換えると誇りを失った時、
つまり精魂籠めて仕事をしていても、無駄になってしまった時が、
産婦人科医としての人生を降りる時だと思います。
お産を終えた妊婦さんに
「よかった、なな先生がお産の時に来てくれて。」 と言ってもらっているうちは
きっとこの調子で仕事を続けるでしょう。
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