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< 「私の胎盤、大丈夫でしょうか」 | メイン | ある不眠の患者さん >
2006.08.02 21:50 |   |  なな  | 推薦数 : 7

良産

お産は、大変です。
まず、陣痛に耐えるのが大変。
陣痛が来ていても、子宮口が全部あいていないうちにいきんでしまうと
子宮口が裂けてしまうので、いきみたいのを逃すのが大変。
そして子宮口が全部開いても、ゆっくりしか進まないのに、
痛みに耐えながら全力でいきむのが大変。
よく、マタニティ雑誌あたりに「快適なお産」なんていう記事があるけれど、
あんなの嘘ウソ嘘。
数学の参考書に「楽しい微分積分」、
社会の教科書に「わかりやすい哲学」とか、書いてあるのと同じで、
微分積分は楽しくないから「楽しい」と書いてあるのだし、
哲学はさっぱりわからないから「わかりやすい」と書いてあるのです。

そこで、「安産」という言葉について。
これ、誰が考えた言葉なのでしょうね。
スムーズにお産が進んだ産婦さんに「安産ですね」と言っても、
ご本人が納得されることは、まずありません。
痛みに耐え、汗まみれになった顔に、ちらと笑顔を刻む程度です。
つまり、当事者にとっては、ちっとも「安らか」じゃないのです。

では、「良産」でどうでしょう。
分娩室で、産婦さん、助産師さんと、編み出した言葉です。
お産は決して安らかではないので、「安」産とは言わない。
でも、良いお産というのは、歴然として存在する。
そこで「良産」としてみたのですが。

試行錯誤は、続きます。

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