昨日はC型肝炎の講演会を聞かせていただきました。
簡単に要約すると、肝臓の専門医がいる施設といない施設ではインターフェロンを受ける患者さんの割合が大きく異なるということです。
専門医がいると、インターフェロンを勧めることが多いのに対して、専門医ではないとインターフェロンをあまり勧めない傾向にあるようです。副作用のことを大きく話し、利点はあまり言わないようです。
私も肝臓専門医ですから、インターフェロンの利点と欠点を説明しますが、利点のほうが大きいと思いますよ。ウイルスがいなくなると、ほとんど通院しなくてもよくなりますが、ウイルスがいると、肝臓がんの不安におびえながら、注射や内服をずっと続けなければなりません。
また、ウイルスが完全にいなくならなくても肝臓の数値(GOT,GPT)などは落ちますので、注射がいらなくなったり、薬が減ったりしますし、肝臓がんへの抑制効果があります。
問題は値段が高いことですね。高額になれば高額医療で返還されますが、統計によると医師が思っている以上に、患者さんはどれくらいかかるかを問題としているようです。
あと、値段が高いので病院が儲かっていると勘違いされやすいところですが、病院で支払う値段はほとんど薬(インターフェロン、リバビリン)のお金なんですね。昨日も、採血をみながら副作用のでないように量を決めたりしているのに、病院に入らずほとんど薬屋にもっていかれることが問題視されていました。
そしてもうひとつ問題なのは、インターフェロンをするより、定期的に、注射や薬をだすほうが儲かるということです。
インターフェロンでウイルスが消えると、ほとんど通院の必要がなくなりますが、ウイルスがいる限りはずっと病院に通院しますから、経営的にはそのほうがいいわけです。インターフェロンもリバビリンと併用することで、数年前までは完治が数パーセントであった人でも、二人に一人は完治するようになったということを知らない先生もいます。
話は少し違いますが、以前、胃潰瘍でピロリ除菌をして患者さんが来なくなったら困るとある先生が言っていたと聞いたことがあります。そういうのは医療としてどうかなと思いますが。
いずれにせよ、医療の進歩は著しいので、餅は餅屋で専門的なものは専門の先生に任せたほうがいいのでは。
しかし、わたしも開業医として理想を追求しすぎ?
いい医療を追求しすぎるとお金にはなりませんが・・・。
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