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家庭の大切さ 2

kocchan / 2009.10.06 21:06 / 推薦数 : 1

家庭が大切であること、私なりの立場で強調させてもらった。

もう一例の経験から、あらためて強調したい。

94歳の女性が、最近脳梗塞で入院してきた。

一人暮らしで身寄りのない人であったが、遠い親戚のかたの援助で老健施設に入所。

そこに住みついて何年かになる方である。高齢者で軽い脳梗塞にかかった既往もあり、軽い認知症を伴っている。その方が、ある日突然、話をしなくなった、食事も食べなくなった。介助歩行が可能なのに、それもできなくなったということで救急病院受診。ところが「食事も食べるし問題ない」といわれて、点滴1本おこなって帰された。施設で様子をみていたが、変わらないばかりかむしろ次第におかしいということで当院にきた。頭部CTの結果、診断は脳梗塞である。

回復期リハビリがメインの当院ではあるが、身寄りがなく、積極的な治療も希望しないということで、入院して様子をみることになった。

発症してから推定5日目の入院であるが、ベットで寝ている時間がほとんどで、覚醒も悪く耳も聞こえないので、反応もわるい。家族に連絡とったが、直接つながりがないことや、その方も体が不自由で当院には来れないということに・・・。施設の方が、かわりにわれわれの話を聞いて、家族に伝えるかたちとなった。

 食事は、経口的に食べていたが、入院5日目くらいから口に溜め込んで食べなくなり、しかも誤嚥の可能性もでてきたため禁食とした。

 状態的には、経管栄養の適応と考え、将来を見込んで胃瘻の造設を施設の方に提案。

しかし、「家族は承諾しないだろう」と反応がわるい。

 遠い親戚である老健施設の入所費用や今回の入院による費用もかさんでしまっていることから、予想通り胃瘻拒否。施設にもどして、そのままみてほしいという要求である。

施設では点滴はできない、経管栄養もできないので、施設にはもどせない。

しかたがないので、老健施設に関係する近くの開業医の先生が、自分のクリニックに入院させて様子をみることになった。

 このような事情をかかえた方は、決して少なくはないと思われ、今後の医療を考えてゆくうえでの大きな課題であるといえる。一歩間違えれば、老健施設で食べるのものも与えないで安楽死させる(餓死)選択肢も出てきそうである。

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