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富士登山のための酸素について考察してみました。

 

今回は、総勢18名が富士登山にのぞみました。

1名は、前日の仕事疲れ(レセプトチェックを遅くまでやっていたとのこと)で、6合目小屋から脱落。

高山病にかかった2名についてまとめます。 

症例1:30代女性、富士山ははじめての体験。山登りの経験もほとんどない初心者。

6合目では、ほとんど症状なし。7合目3000m手前くらいから、徐々に嘔気出現。2L酸素を10分吸引し改善。

それから、再び15分歩きましたが、再発。10分の酸素吸入。

以後症状の有無にかかわらず、頂上まで、15分の歩行と15分の酸素吸入で登頂成功となりました。

頂上では、1時間過ごしていましたが、嘔気はなく、うどんもたべていました。

下山後は、ほぼ症状なく経過。

5合目到着後、つかれと頭痛の訴えありましたが様子観察。

車で下山後は、車内で休めたこともあり症状ほぼ軽快していました。

症例2:20代後半女性。富士山はじめてで、登山もじはじめて。登る前から緊張あり、出発3日前からダイアモックスの内服。

2000mでは症状なく3000mをこえた8合目も症状なし。

8合5勺のあたりで、突然の頭痛と嘔気あり、休止。

2L酸素15分で軽快し、以後症例1同様15分歩きの15分休憩(酸素)で登頂。頂上では症状軽快し、うどんを食べていました。

その後は、下山も問題なく、5合目でも元気でした。

あともう1名は、私がもってきた酸素発生器(O2フォーレスト)をためした方がいました。

(この商品は、旅行医学会ではおすすめでした。)

ちょっと3000m手前で頭痛がするというので、やってみたのです。

使ってみた感想は、意外と役立たなかったということです。

 

理由の一つは、酸素の生成はあったが、微量な印象。発生状態も一定していない。でも、10分以上は発生していましたが・・・。

使った本人も、あまり変わりがない感じでしたとのことです。

他にも不便に感じたのは 山で貴重な水を使わなければいけないことです。

あと、30回分もっていったが意外と重い(でもボンベよりは良いか)。

 結局、ボンベのほうが役立ってしまい、その後酸素発生器の出番はありませんでした。

 

携帯酸素缶ですが、たくさん酸素が出ますが、10分もつかもたないかでので、1回かぎりです。高山病にかかったら役立ちません。

高山病(山酔い)に一度かかると、高度を上げるたびに再発するので、酸素吸入が何度も必要になります。頭痛がしたら鎮痛剤で対応できますが、嘔気は酸素しかないようです。

脳浮腫や肺水腫のときは、すぐに下山すべきですが、山酔いならば、酸素でなんとかなりそうです。

症例2は、ダイアモックスの内服していた背景で、軽くすんだ印象があります。他にも1-2名内服していた方がいたようですので、ダイアモックスが有効かもしれません。 

富士登山には、酸素ボンベを持っいけばよいとはいえませんが、基礎体力の充実はさることながらやダイアモックスの内服なども考えるべきかと思いました。

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