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酩酊状態の患者さん

kocchan / 2007.03.27 13:59 / 推薦数 : 0

脳外科をやっていると、必ず遭遇するのが、お酒に酔って頭をぶつけたというひとである。また、お酒を飲んだはいいが、意識が1日たっても戻らなくなったという場合もある。

急性アルコール中毒という場合がほとんどかもしれないが、救急患者として搬送されてきた場合には、神経学的な所見なども含めていろいろな症状がマスクされるので注意が必要である。

 

昨日も、飲酒後の様子がおかしいということで救急車で搬送されてきた患者さんがいた。単なるアル中かと思ったが、左の手足の動きが右に比べて緩慢である。意識レベルを、覚醒状態と睡眠?状態が交互にあらわれる状態。

覚醒時には体をねじらすような運動があるが、アテトーゼとはいがたい。覚醒時の受け答えはほとんど問題はみられない。見当識障害もない。バイタルは正常、血圧も正常。心電図異常もない。CT、MRIでもまったく異常がなかった。

血液検査では、GOT、GPTが100台、ガンマGTPも750と高い。アルコールを多飲するということで肝硬変を思わせたが、ビルルビン値は基準値内である。

原因がはっきりつかめないので、とにかく、点滴をしてアルコールが抜けるのを待つしかなかった。

1時間後になると、覚醒時間も長くなってきたが、体を左にねじり苦悶顔貌をみせるようになる。よく聞くと、「背中がいたむと」いう。

すると、患者さんの奥さんが「7日前に尿路結石をやりました」という報告である。 

とにかく、ブスコパンとボルタレンを使用する。

痛みは落ち着いてきたのか、寝る状態が再び増加してきた。左の片麻痺はほとんどみられていないことを確認。

画像もあらためて確認。

家族には「どうも、尿路結石による症状が中心ではないか」と話し、痛み止めを処方し帰宅してもらいことにした。

アルコールによって痛みも緩和されているところがあったのかもしれないが、痛みをかなり強そうである。

いずれにしても診断までに時間を必要とするケースであった。 

 

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