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< SAHの見落とし2 | メイン | 近所の小児科の先生 >

脳腫瘍について

kocchan / 2007.02.14 16:09 / 推薦数 : 0

今日、久しぶりに悪性脳腫瘍の患者さんが紹介されてきた。

紹介元の病院では、診断はついていないが、最近、痙攣発作が頻繁におこりはじめたので、私のところに紹介してきたのである。

35才の女性、生活が不規則になり(だらしがなくなり)、言葉もでにくく、記憶もときどきなくなるという。服装も、若い女性のわりにはだらしなく、化粧もしていない。

昨年離婚してしまったので、一人暮らしだという。本人は、そのころから調子がおかしいというが、どうもそれ以前からおかしいので、夫は愛想をつかした可能性はある。

食事は、朝はおきられないのでそのまま抜くことになり、昼ごろおきるが食べない。夕食だけは、なんとかつくって食べるという。仕事はしていないそうなので、どうやって暮らしているのか不明。近くに母親が住んでいるというから、少しは世話になっているのか。

頭部CTでは、左前頭葉に等吸収域の腫瘍がある。

診断は、おそらく、悪性グリオーマであろう。 

放射線治療と化学療法のできる近くの大病院に紹介することになった。

脳腫瘍の患者さんを診るたびになんともいたたまれない気持ちになる。高齢者にも発症するが、30代や40代、若くは20代だって悪性グリオーマはありうる。

「どうしてなったのか?」と家族に聞かれるが、未だにはっきるしない。様々な危険因子も、いまはほとんど否定されている。比較的良性という脳腫瘍でも悪性化することがあり、場所によっては取りきれないものもあるので消化器や呼吸器にできる癌よりも性質は悪い。

一般に言われるがん発症の原因として、フリーラジカルの関与が最近言われる。脳腫瘍も果たしてそうなのか?

治療もそうだが、危険因子の解明もいそがれているのではないかと思う。

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